臨床心理学

【問題教師の】内地留学と「やっかい払い」?【再教育】

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昨日のエントリ、いわゆる「問題教師」「指導力不足教員」の再教育についてにコメントありがとうございました>ダックスさん・10月さん・経験者さん・ぱぴおさん
確かに内地留学で教育学系(あるいは臨床心理学系)の修士課程にいらっしゃっている先生方の中には優秀な方がたくさんいると思います。実際に私もそういう方々とお会いしたことがあります。
ただ…これは私の経験上の話であり、かつ私の主観でしかないのですが、「え?」と思うような方も中にはいらっしゃるようなのですよ。


そういうのは数例、耳にしたことがあるのですが(というのはつまり伝聞です)…
…例えば、現役教員の学生さんで、なんといいますか空気が読めないと言いますか…それで下手に年をとってしまっているものだから、大学院の教員も他の学生さんも扱いかねて…結局、臨床心理士指定大学院であり、内部に相談室もあるんだけれども、まともにケースも持たないまま(他の学生は1~2ケースは担当する)修了してしまう…で、臨床心理士資格ゲット!という話を私は聞いたことがあります。
本人は非常にやる気があるんだけど、やる気があるだけじゃ困りますよね。他の人の話はちゃんと聞いた方がいいし、指導にも耳を貸すべきなんだけど、それができない。
なんと言いますか「臨床心理士なりたい子ちゃん」と非常に似たような印象を受けるのですよね。
あと、実際に私があるケース検討会に出た際に、教員で臨床心理士資格をとったばかりの方(内地留学経験者)の発表があったのですが、「???」と頭の中がクエスチョンマークだらけになってしまうような発表をだったのですね。ここでその内容を具体的にお話することはできないですし、これに関しては私の方がおかしいのかもしれませんし、あるいは責任はその発表者ではなく指導をした大学の教員の問題だったのかもしれません。
で、そういう人たちもひょっとしたら現場に戻ればまた「優秀な教員」である可能性は多々あるとは思います。
ただ…06/11/08のエントリ、ウソついてまで資格欲しいもんかなぁ…でも述べたように、少なくない数の教員が「資格取得後は教員を辞めます」とウソをついて臨床心理士資格をゲットしているという現実もあるわけじゃないですか。そういう回答をせざるを得ないような質問をする面接官(あるいは資格認定協会)が一番悪いのはもちろんなのですが、資格取得後にその資格をどう活かしていくのか説明できない教員が果たして「優秀な教員」なのか?という懸念?を私は未だに払拭することができないのもまた事実なのです。
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で、タイトルにもあるようにその本質は「再教育」なんてことではなく「やっかい払い」なのではないか?と私は思っておりました。
私も修士課程で問題教員の再教育ができるなんてことはこれっぽっちも考えていません。「臨床心理士なりたい子ちゃん」的な教員をとりあえず修士課程に行かせる間は現場から離すことができる…という程度の「やっかい払い」です。
少なくとも今回コメントいただいた皆様のお話をうかがう限りでは、内地留学をされている先生方は「優秀な教員」であると言えるのでしょう。私もほとんどの方はそうだと思います。
でも、私が知っている何人かの内地留学経験者が「優秀な教員」であるとしたら、果たして「優秀な教員」の定義って何?と思ってしまう私もいるのです。
引き続きコメントいただけたらありがたく存じます。

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