臨床心理学

【旧帝大とか】勘違いしている人がいる【そういう話】

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私は常々、以下のように主張しております。
大学受験で旧帝大(北大・東北大・東大・名大・京大・阪大・九大)か旧高等師範(筑波・広島大)、あと上位数校の私立大に入る能力がないのなら、臨床心理士を目指すのはやめてください
と。
これ大学院受験の話ではありません。学部受験の話です。


この主張の根拠については何度も書いていますが、今一度繰り返します。
臨床心理士の業務の中には「臨床心理学的調査・研究」が含まれており、研究能力は臨床心理士にとっては必須の条件であると言えます。また、私は臨床心理士にとって研究をすることは、自身の臨床実践の質を高めることに繋がると考えています(参考エントリのリンク参照のこと)。
まともな研究をするためには、基礎的な統計を理解し使いこなす必要がありますし、英語の論文も読めなくてはなりません。少なくとも英文でAbstractなんかを書いたりする必要がありますから、英作文もある程度できなくてはならないでしょう。英語以前に、論文を読んで理解する国語能力も必須です。さらに、自身の考えをまとめるためには論理的思考の能力は欠かせません。
それだけの能力があれば、大学受験程度はクリアできるはずだと思うんですけどね。それなりに努力すれば、私が挙げた「旧帝大~上位数校の私大」に合格するのは可能なんじゃないでしょうか?てか、やはり「研究」ということを考えると、その程度の能力がないとダメでしょ?
「勉強はできないけどやる気はあるんです!」とか寝ぼけたことは言わないでください>受験生
やる気があるんだったら、受験勉強がんばりましょうよ。臨床に携わろうと思ったら(そして、研究しようと思ったら)大学受験なんて問題にならないくらい、大変な思いをすることになるわけですから。
「受験勉強はがんばれないけど、臨床心理学・カウンセリングの勉強だったらがんばれます!」とか寝ぼけたことは言わないでください>受験生
受験勉強程度のことをがんばれなかった人が、なんで臨床心理学・カウンセリングの勉強はがんばれるんですか?
で、今、なりたい人はたくさんいると思いますが、臨床心理士なんて、そんなに数はいらないと思うのですよ。今、非常勤で働いていてそれなりの能力を持っている人を常勤にしたとしましょう。それでどれくらいの臨床心理士が職にあぶれるでしょうか?
個人的には現状維持で充分なのではないかと思うのですが、毎年1000人単位で臨床心理士資格保持者は増え続けています。そんな中、この仕事で食えるのはどれくらいいるのでしょうか?状況はどんどん厳しくなっていく中で、「なりたい!」と思っている自分の能力は改めて考える必要があるでしょう。
参考エントリ:
【研究】臨床心理士が研究するということ(1)【臨床】
【科学的】臨床心理士が研究するということ(2)【思考】
【再現性】臨床心理士が研究するということ(3)【論理性】
【これまでの】臨床心理士が研究するということ(4)【まとめとか】
【色んな】臨床心理士が研究するということ(5)【実例とか】
【科学者】臨床心理士が研究するということ(6)【実践家】
【修論で】臨床心理士が研究するということ(7)【症例研究】
・・・・・・・・・・
という話をしていると、しばしば「そういう上位の大学出身者じゃなくとも優秀な臨床家はいます!」という反論があります。
それはその通りだと思うのですが、そういう人はそういう優秀な臨床家が学生だった頃と今と、臨床心理士資格をめぐる状況、心理職をとりまく状況が同じだと考えているのでしょうか?
んなもん、全然違うに決まってるじゃないですか。それでそんなことを同列に語ろうなんて…アフォですか?
クズみたいな指定大学院が増殖して、クズみたいな臨床心理士が量産される中で、個々の臨床心理士はどうやって生き残っていくか考えていく必要があるのですよ。
私は別に「勉強できるのが唯一の価値である」なんてことを言う気は毛頭ありません。ただ、それは少なくとも客観的な指標の一つにはなると思っていますし、その一つの指標で志望者をバッサリ分けても、まだ「なりたい人」は多すぎると思っています。
「なりたい!」とか「がんばります!」とかいう気持ちだけで食えるなら、そしてそれだけでまともな仕事ができるのなら、なんて(・∀・)イイ!!世の中だろうと思いますが、現実はそんなに甘くないですよ。
ついでに「研究しているから優れた臨床家であるとは限らない」という反論があるかもしれません。それは全くその通りなのですが「優れた臨床家であるなら、研究くらいはできるでしょ?」と言いたいですね。ちゃんとまともな研究ができるのであれば、馬鹿田大学(バカボンのパパの母校)卒業だって全然かまわないんですが、これから馬鹿田大学に入学する人が、将来まともな研究できますかね?
・・・・・・・・・・
以上は学部に関する話です。大学院進学となるとまた別のお話…なんですが、それについても状況はそれほど変わらないと思います。その辺はまたの機会に語るかもしれませんし、語らないかもしれません。
本エントリに関するご意見・ご感想・異論反論オブジェクション、何でもお待ちしておりますよ。
同日19:00追記
このエントリは林檎中毒者のひとりごとというブログの以下の記述を受けてのものです。
名か実か パート1

多くの心理系のブログで大学院進学に対して「旧帝大(北大・東北大・名大・阪大・九大)か旧高等師範(筑波・広島大)、あと上位数校の私立大に入る実力がないのならやめておけ」という結論を出しています。

こちらのエントリで述べた通り、私が「旧帝大~」と言っているのは、大学入試の話です。「大学院進学に対して」の話ではありません。
ついでに、「名か実か」という問題ではなく、大学入試レベルではほとんど「大学名=大学の偏差値=実」であると断言できます。(推薦入試を除けば)試験の点数という客観的な指標で合否は決定されるわけですから。

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