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【時代が俺に】ヘルプマン【追いついた!?】

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たまには漫画のレビュー(というほどのものでもない)でも。
むかーし昔、私が大学1年の頃、福祉系の概論の講義を受講してて、レポートの課題が出されたんですね。で、課題の内容の詳細は忘れましたが、何か福祉関係の問題について論ずるという課題だったような…
で、私が選んだ内容は何だったかというと…


それは福祉の現場における性(セックス)に関する問題でした。
老人及び身体・知的障害者に関しての現状と課題みたいな感じで書いたんですが、とにかく資料を探すのに苦労したのを覚えてます。当時はまだまだそうした問題は(少なくとも我が国においては)タブーであり、結局いくつか海外の文献を引用する羽目になったのもまた苦労の原因となりました。
で、今回ご紹介するこの漫画ですよ。

ヘルプマン! (1)
くさか 里樹

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ロテ的お薦め対象:とりあえず全ての人;介護の現場を垣間見る…くらいの感じ
講談社の『イブニング』という月2回刊(毎月第2・第4火曜発売)の青年誌で連載中の作品です。連載開始当初、将来何をするのか見つけられない主人公が老人介護の道に入っていく…という内容の頃は非常につまらなかったのですが、その後、「在宅痴呆介護編」(第2巻)・「介護虐待編」(今月発売の第3巻)とドロドロした感じでテンションが上がってきてます。
そして、現在本誌では「高齢者性問題編」が展開しておりこちらもなかなか熱い展開となっております。最新号までのあらすじは

老人達の『性』の問題をタブー視するホーム長の坂本。そんな事はお構いなしの百太郎(※ロテ職人注:主人公)は、老人達の閉じた『性』を開放させようとした。百太郎の作戦で世間の偏見から解放された老人達は、徐々に一個人としての感情を露わにし出す。そんな矢先、ホーム長の坂本は、ある決断を下すのだった!

という感じで、既に老人達の○○なシーンも描かれております。
まあなんというか今回のエントリーのタイトルにもあるようにようやく時代が俺に追いついたといったところでしょうか。学問的な領域でどの程度、福祉の現場における老人の性の問題が扱われ、それがどの程度現場にフィードバックされているのか詳しくは分かりませんが(それくらい調べろよって感じも)、少なくともこうやって漫画の題材として扱われる位の問題にはなったということですよね。
ただ…アマゾンのレビュアーのお薦め度はかなり高いですが、個人的にはそれほど…って感じもします。「ブラよろ」に代表されるような医療系漫画の氾濫にやや食傷気味なところも影響しているかもしれませんが、老年心理学のゼミ発表の関係で老健と特養で1週間ずつではありますが実習させてもらったりした私から見ても、やや描き込みが甘いところがあるような気もしますが、介護の現場の一端を垣間見る程度はできるかも…です。
ちなみにこの漫画、連載がもうちょっと続けばひょっとしたらドラマ化するんじゃねーかと思ったり。よかったら読んでみてくださいな。
#何だか漫画のレビューをしたいというよりも、単に「時代が俺に追いついた」ってセリフを言ってみたかっただけのような気がしないでもない午後5時半

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