研究と臨床

【資格試験の】臨床心理士が研究するということ(7)【論述問題】

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nobuさんのブログ(開設おめでとうございます)、心理臨床家nobuのつぶやきBlog今年度の臨床心理士資格試験の論述問題について言及されています。

 

資格試験の問題については基本的に全く興味がないため、今の今までスルーしており、今年の問題に関しては全然知りませんでした。ただ、見ていると非常に面白い、というかこの「臨床心理士が研究すること」というテーマにぴったりだったのでちょっと触れてみようと思います。

 


nobuさんのブログでは

今年度(平成16年度)の、臨床心理士資格試験の論述問題は、「臨床心理実践のために求められる/事例研究法と数量的研究法の異同について述べよ。」というような問題だったらしいです。

と書かれていますが臨床心理士になりたい人のためのサイトで確認してみたところ、正確には

「臨床心理実践の基礎と深化のために求められる事例研究法と数量的研究法の異同について述べよ」

という問題だったようです(書き込みの主もうろ覚えではあるようですが)。

でこれはnobuさんもおっしゃっていることですがなかなかの良問じゃないですか。出題者、グッジョブ!です。

私はこのブログで散々主張してきているように、心理臨床家にとって研究することは業務の一つとして重要な重みを持ち、研究することが心理臨床の質を高めると思っています。ただ「心理臨床家の『研究者としての資質』」を問うというのはなかなか難しいとも思うんですよ。少なくとも資格試験の段階では。本当は修論を一つ一つ再査読するのが一番早いのだとは思いますが、マンパワーの問題を考えるとあまり現実的ではありません

…となると、やっぱりこの論述問題にかかってくるわけです。選択式の問題ではせいぜい統計のことくらいしか扱えないですしね。

しかし…

インターネットの掲示板などで、「研究から出たので驚いた」「問題のねらいがわからない」「おかしい」といった、受験者たちの書き込みを見かけるのですが、これってどうなんでしょうか。

…いや、ほんとどうなんでしょうか?たぶん、そういう人はこういうことを考えたりすることなく、形だけ修論を書いたんだろうなぁ…なんて感じるんですけどね。そういう人達は臨床心理士の養成課程が修士課程修了を要件としている意味を今一度考えた方がいいと思うんですがねぇ。専門職大学院だなんだと言ったって、やっぱり基本的に大学院は研究機関なんだよ。

…ひょっとして、もしこのブログがもう半年くらい前から存在してたとしたら…この手の記事をちゃんと読んでる人であれば余裕で回答できる問題じゃないですか?

そんなわけで結論は
このブログは臨床心理士資格試験対策にもなる!
ってことでファイナルアンサー?

#ちょっと時間があったら、この論述問題のロテ的解答書いてみようかなぁ…

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