臨床心理学

【Yahoo!ニュースより】<リストカット>小中高生で急増、1クラスの女子全員の例も

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Yahoo!ニュースより転載
<リストカット>小中高生で急増、1クラスの女子全員の例も

 リストカットなど小中高生の自傷行為が99年ごろから急増していることが12日、精神科医の北村陽英・奈良教育大教授の調査で分かった。近畿の小中高校の養護教諭にアンケート調査したところ、教諭が遭遇していた事例の合計は、86~97年度に年間0~3人だったのに、98年度は同6人、99~03年度は同10~16人と2けたに増えていた。これまで自傷行為に関する組織的な全国調査例はないといい、北村教授は「専門家に相談するよう、児童・生徒だけでなく、保護者も含めた指導が必要」としている。
 調査は03年8月~04年1月、養護教諭119人に、各教諭が経験した児童生徒のリストカットについて質問。このうち、若手を除いた在職10年以上の68人の事例をまとめた。86年以降で146例の報告があり、女子が136例を占めた。13歳(中学1年)が31例と最多。最も若いケースは10歳だった。リストカットの部位は左手首が85例(58.2%)で最多で、このほか腕や手のひら、太ももなどもあった。

うーむ…


…些末な疑問で申し訳ないのですが(って誰に対して申し訳ないんだ?)。「若手を除いた在職10年以上の68人の事例」ってどういう理由で選んだんでしょうか?「若手の養護教諭」だと調査上、何か不都合でもあったんでしょうか?…って本当に些末な疑問だな>自分
続き。

 直接の動機はストレス発散や異性問題などだったが、背景には家庭内不和や性的虐待などがあり、友人やインターネットの影響も大きいことも分かった。一方、医療機関でカウンセリングなどを受けたのは40例で、全体の27.4%。また、集計した146件とは別に、1年間で1クラスの女子約20人全員がリストカットした中学のケースも報告された。
 北村教授は「大半は自殺目的ではなく、リストカットを繰り返す。学校内のカウンセリングを入り口に、治療の専門家につなぐ必要がある」と指摘している。【辻加奈子】

(毎日新聞) - 8月15日17時13分更新

まあ、背景要因は色々でしょうねぇ…。ほんとケースバイケースなはずですし、この調査自体も詳細はわからないので、内容に詳しく言及するのは避けたいと思います。
てか、スクールカウンセラーってやっぱ大変ですね(と他人事のように)。下手に学校内で抱え込まず、なんとかうまく専門機関につないで欲しいものです(ってことはやっぱりソーシャルワークの能力が必要ってことですわな)。こういうニュースから、スクールカウンセラーの必要性が取りざたされるんでしょうけど、なおさら質の高い人材が必要になるはずなんですが…なんですが…
この手のニュースは現場の人としては「何を今さら」って感じはあるかもしれませんが、一応ご紹介。

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