臨床心理学

こんな広告あるんですね

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仕事に疲れたので気分転換に記事を投稿。
takashiさんとこのさいころじすと日記最新エントリーによると独立行政法人 科学技術振興機構による大規模コホート研究が行われるとのこと。研究としては意義のあるものだし、どしどしやっていただければと思うわけなんですが

小林登先生が、基調講演で

子育てについてはいろいろな考え方ややり方があるが、実証に基づいていない。

と指摘していたけど----この研究は、子育てに関して、実証に基づいて検討しようとするものだと言える。

とありますが…エビデンスベーストな子育てってのはどうなんでしょうか?子育て支援に対する何らかの示唆は得られるのかもしれませんが…「子育てを実証に基づいて検討する」のと「実証に基づいた子育て」ってのは全く別物であり、「実証に基づいた子育て」ってのは個人的にはあまりしたくはないものだなと。確かに育児書とかは気になりますけど…どうなんでしょうか?


ad4.jpg…ってのは今回のエントリーの本題ではありません。本題はここから。
先日、書店で児童心理という雑誌を購入しました。リンク先を見ていただければわかると思いますが、最新4月号は「母親のあせりと不安をどう解消するか」という特集になっておりまして、個人的に気になる内容だったので読んでみようと思いました。まあ一般向けの雑誌ですし、内容的には気になる部分も多々あったのですが、私が気になったのは実は内容とは全く関係ないところでした。
私が一番気になったのは裏表紙です。
貼りつけた画像にあるような某大学の心理臨床センターの広告が載ってました(あんまり意味ないんですが大学名・電話番号等はモザイクかけておきました)。この手の広告って地域のミニコミ誌とかに載せるって話は聞いたことがありますが、全国レベルで流通している(心理・教育系とはいえ)一般誌に掲載するってのは初めて見ました。今、こういう広告はよくあるんですかね?
で、内容を詳しくみていくと

さまざまな心の悩みや心理的問題でお困りの方のご相談に応じます
・お子さんや子育てについての相談
・心身の悩みについての相談
・家族関係についての相談
・職場での悩みについての相談
・学校教員の生徒への対応についての相談
・グループでのコンサルテーション

と受けつける相談内容は多岐に渡っています。
料金は

●初回の面接 5,250円●2回目意向(1回につき)・個人での相談で常勤の仕事に就いておられる方…4,200円・それ以外の方…3,150円・親子並行面接(ペア料金)…4,200円・グループ相談(1名料金)…2,100円(すべて消費税込)

だそうで、それなりに良心的ではありますね。
で、ポイントはここ

相談に応じるのは、臨床心理士資格を有する経験豊富なカウンセラーです。※本センターは、地域に開かれた心理相談機関であるとともに、臨床心理学専修の大学院生の研修機関も兼ねています。来談される方の同意を得たうえで、大学院生が相談を担当させていただくこともあります

とのこと。
…結局のところクライエント集めたいだけちゃうんか?と言いたいんですが。広告掲載料は裏表紙ですしそれなりにはなるでしょう。さすがに営利目的ではないでしょうから、やはりここまでして研修のためにクライエントを集めたいという大学院側の意図が見え隠れしてしまいます。個人的には明治大学必死だなって感じがします。
あ、言っちゃったよ。
まあ何にしてもクライエントさんを担当するのであれば責任を持ってやってほしいものだなあと思いました。まる。

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