資格問題

しつこい奴とお思いでしょうが「臨床心理士って食べていけるの?食べていけないの?」という問いについて

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とりあえず関連しそうな過去ログはこちら。未読の方はどぞー。
臨床心理士の年収についてざっくりと色々考えてみるよ(09/04/06)
臨床心理士の年収についてもっと考えてみるよ(09/04/16)
臨床心理士の年収とか就職とかまたまた言及してみるよ(09/06/11)
…っても個人的にはいまさら感満点なわけなんですが、こちらに触発されまして。
CP武蔵の臨床心理に関するブログ
最近、復活を遂げられたCP武蔵さんのブログのこちらの記事でございますよ。
臨床心理士の年収の実際(駆け出し篇)(09/07/29)
臨床心理士の年収の実際(苦闘編)(09/07/29)
臨床心理士の年収と仕事と…(09/08/06)
んでもって既に書いていることなんですが、ワタクシ的には「『臨床心理士は食べていけるかどうか』という一般的な命題自体には意味がない」って感じでファイナルアンサー。


CP武蔵さんは

私が「臨床心理士は食えない」と聞くときに、感じる違和感は、このあたりにあります。「臨床心理士」が「食えない」のではなく、「あなた」が社会に認められにくい一人よがりの貢献だけを見ていて、「食える」仕事のやり方・選び方を、していないのではないかと思ってしまうのです。

と結論づけてらっしゃいますが、これはまさに同感なのです。もっと端的に言ってしまえば、「臨床心理士という仕事では食っていけない」と言っている人間が食えていないというだけの話であり、ちゃんと食えている臨床心理士もたくさんいますですよ。
…と考えていくと、CP武蔵さんの一連のエントリは

臨床心理士は「食えない」とよく言われることに、大変違和感があります。でも、ネット等では、そのことばかり強調されるようで。このままだと優秀な人は、臨床心理士などにならず、ますます質が低下し、臨床心理士の社会的評価が落ちやしないかと不安です。

ということで、自分の家計を公開して、臨床心理士は、食えない職業ではないことを、示したいと思います。

という意図で書かれているとのことですが、それに対しては「CP武蔵さんは『食えてる』のかもしれないけれども、『食えてない』臨床心理士も当然いるわけで、ここで個別事例を挙げることに何の意味があるの?食えてることを自慢したいの?」とか思っちゃうわけです。
そして「優秀な人」なら「臨床心理士の仕事一本で食えている人もいれば、食えてない人もいる」ってことに気づくだろうし、それに気づかない時点でアレなんじゃねーかと個人的には思います。
…ってな感じで、ワタクシの言いたいことはほとんど終わり。以下は細かいツッコミになります。

私自身は、専門を生かしてどう食べていくか?を考えて、キャリアを積んできました。大学院で教わるような原理的なこと(=料金をもらって、時間枠を守って行うのが心理療法であり、臨床心理士の仕事である。とか、クライエントを直接援助するのが臨床心理士の仕事であり、事務仕事は専門職の仕事ではないとか、)にこだわらなければ、いくらでも食べていけると思います。

…「事務仕事は専門職の仕事ではない」って教えてる大学院が存在するのですか?それは大変びっくりなのですが。ついでに「枠」の意味も教えず、それを「原理的なこと」とする大学院が存在するのですか?重ねてびっくり。

私も含めて、臨床心理士の給与のほとんどは、公的資金から出ています。医療、福祉施設、私立も含めた学校、これらの運営のほとんどのお金は、公的資金です。カウンセラーがクライエントのためと思ってやり、効果を上げたと思うことであっても、公的機関としてはやりすぎだったり、他の人がやっても同じ効果を上げられるであろうことだったりします。

「給与の大元が公的資金であること」と「公的機関で働くこと」は混同すべきではないと思います。例えば、医療機関は日本の健康保険制度があるからこそ成り立っている部分は確かに大きいでしょうし、そういう意味では医療機関で働く臨床心理士の給与が「公的資金から出ている」と言えなくもないでしょう。じゃあ、私立の病院が「公的機関」かと言えば、そんなことはないですよね。
自分の給与がどこからどんな形で出ているかを意識する必要はあるかもしれませんが、それとその機関でどのように動くべきなのか、どのように動くことが望まれるのかということは、また別問題なのではないかと思われます。
ついでに「臨床心理士の給与のほとんどは、公的資金から出ています」という言説はどこか他でも読んだような気がしますが、実際のところどんなような割合になっているのでしょうね。
まあそんな感じで色々と気になるところはありますが、おっしゃっているところは大筋では納得だったりします(って今さらあんまフォローになってない?)。

実は久しぶりの更新でございまして、順位確認後戻ってきていただけるとうれしゅうございますよ学問・科学ランキング

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