臨床心理学

そもそも話すだけ無駄

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皆様、こちらのブログはご存じでしょうか?
失格カウンセラー無反省
失格カウンセラー無反省
プロフィールを見ますと…

法政大学で人の二倍の授業料を払い、二倍の時間を費やして勉強したにもかかわらず、放校される。その現役中にカウンセリングルームを開設経営。その後、出版ビジネスなどを手がけるも、大きな成果はない。著書に性犯罪VS自衛マニュアルなどがある。

だそうです。


この本ですな(別に買わなくてもいいんですが、一応貼っておきます)…

性犯罪VS自衛手段マニュアル―軽犯罪・痴漢編 性犯罪VS自衛手段マニュアル―軽犯罪・痴漢編
奥田 忠志

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Amazonのレビューを見る限りでは…(自主規制)な感じですな。
でまあ、ブログの方に書かれている内容も、自分の所に来た相談者とどんなやりとりがなされたか書かれてあったり(まあ、事実かどうかはわかりませんがね)

カウンセラーに倫理なんかない、と、私は自分の相談者に言う。少なくとも私にはカウンセラーとしての倫理なんかない。ついでに言うなら、知識もなれば、技術もない。あるものと言えば豊富な経験ぐらいだ。ヤクザや薬物乱用者やら、芸能人やら社長やら、多くの人をみてきた。経験が豊富なだけで、実績が豊富というわけでもない。

なーんてことが書かれていたりして(06/02/28のエントリ、カウンセラー思うほどカウンセラーもてもせず冒頭より)、少なくとも我々の倫理観から言ったら完全にアウトな感じの方のようです。
で、それに対して発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版のセーイチさんが果敢に論戦を挑んでおります(引用するのがめんどくさいので最近のエントリでコメントがついているところをご覧くださいませ)。
…が…話すだけ無駄だと思いますよ。少なくとも私はそう思います。
以前から当ブログでも倫理に関しては何度か触れております。
で、06/02/06のエントリ、【倫理って】あくまでも「例えば」の話Part4【何さ?】で述べているように、我々にとって倫理がなぜ大切かというと、「それに反することで法律的に罰せられる」とかってことではなく(もちろんそうしたケースもあるにはあると思いますが)、むしろ「それに反することはクライエントのためにならない」=「効果的ではない」から倫理ってのは守らなければならないのだと思うのですよ(基本的には)。
私だってクライエントの若い女性とセックスすることが治療的に有効なのであれば、仕方なく(本当か?)それをいたしますよ(…でもそんなんだったらこの仕事就いてないだろうなぁ…)。もちろん「合意の元で」「法律的にはシロ」の範囲内で。でも現実には、そうすることは反治療的・反臨床心理学的な行為であり、そんなわけだから絶対にそういうことはしないですよ。
ただ、それはあくまでも「我々の用いている臨床的技法・技術」に照らし合わせてみればそうであるというだけのことなのですよね
だから「カウンセラー」を名乗っていたとしても、その理論的背景(まあ、ああいう方々に「理論」なんてものがあるのかどうかってことがそもそもよくわかりませんけれども)が全くことなるのであれば、そうした人々に「我々の」倫理を説いてみても時間の無駄なのではないかと思いますよ。
現在の法律でこのような方が罰せられないのは何とも残念な話ではありますが(こういうことがあるからこそ、資格制度の整備は必要ではあるわけですが…)、今のところは見ていることしかできないのかなぁ…
何かご意見ありましたらコメント欄にてお願いしますよ。

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