心理・精神医学本

やはり原典には当たっておくべき

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むかーし昔、私がまだ学生だった時、当時助手だった研究室の先輩にこの本(の改訂前のやつ)を見せてこんなことを言ってました。

心の臨床家のための精神医学ハンドブック 心の臨床家のための精神医学ハンドブック
小此木 啓吾 大野 裕 深津 千賀子

創元社 2004-09
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「なかなか便利そうな本じゃないですか?」って。
そしたらですね「こんなの読んでちゃダメだよ」と一蹴されてしまいました。
えーと…弁護ってわけではないんですが、確かにこれはそれなりに便利な本です。大学院生なんかは持っておいてもいいかもしれません。けど…
「学生は時間があるんだから、まとめられたやつじゃなく、原典読もうよ。できれば原語で」とその先輩はおっしゃっておりました。
当時はあんまりピンと来なかったのですが、今ならそう思えます。就職してからはなかなかゆっくり本読む暇なんてないですよ。それこそ「使える本」一辺倒になりがちです。
で、出来れば「原語」でってのも今ならわかります。やはり訳してしまうとどこかでズレが生じてきます。語学力があるのなら英語だったら英語で、ドイツ語だったらドイツ語で、フランス語(略、イタリア語(略、ロシア語(略…
でも「どんな本読めばいいかわかんないっすよ」って人もいるかもしれません。
そんな人はとりあえずこれ読んでみましょうよ。

精神医学の名著50 精神医学の名著50
福本 修 斎藤 環

平凡社 2003-02
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精神科臨床のための必読100文献 精神科臨床のための必読100文献
中安 信夫

星和書店 2003-06
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psy-pubさんのところでは既に紹介されており、二番煎じになってしまいますが(・∀・)イイ!!ものは(・∀・)イイ!!です
そして古典・原典ってのもまた(・∀・)イイ!!ものなのだと思いますよ。この辺はそれぞれ、Amazonのレビューなんかを読んでいただければ良さが伝わってくるんではないでしょうか。
読んだそのときはピンと来なくても、いつか自分の臨床実践や研究の中で生きてくることがあるのではないかと。まさに「名著」であり「必読」かと。
きちんとまとまっている本もいいですが、一度はちゃんと原典で読んでみたいものです(そしてできれば原語で)。
え?お前はどうかって?
いつか時間ができたら読みたいと思います○| ̄|_。
こんなおっさんにならないように、学生の皆様におかれましてはしっかりと勉強されるのが吉かと。
私も少しずつ読んでいきたいと思います(いつ?)。

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