スクールカウンセラー

スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(4)

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例の事件から、また学校臨床の領域もあわただしくなってきそうな昨今ですが…スクールカウンセラー(以下SC)をやりたいと思ってらっしゃる方は今回の件をどう見ているのでしょうか。

 

さて、このシリーズの前回までのエントリでは

 

・本来、SCには高い能力が必要とされる

・しかしながらSCは就職先のない(あぶれた)臨床心理士の受け皿になっている

・あるいはSCとは経済的に苦しい臨床心理士にとって日銭を稼ぐための場になっている

・(優秀な人材もいないわけではないが)SC全体の質は低くなっている

・SCももう先は長くないだろう

 

という内容について語ってきました。

 


しかし、もう長くはないその先…実は終焉の時が見えつつあるのかもしれません。

スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-(2)さいころじすと日記のtakashiさんから以下のようなコメントをいただきました。

17年度でSC事業が終わりというのは----現在、SC事業によって、SCの予算は、臨床心理士に限り、予算の半分を国が持っています。それがひとまず終わるということです。その後については未定ですが、

1:国が再び予算をつけて負担をする。
2:自治体が国の分を負担する。
3:国が負担しなくなった分、時給が減る。
4:SC制度そのものが終わってしまう。

の4つの展開が考えられます。ただし、1と2はまずないと思います。

国のスクールカウンセラー事業補助は平成17年度で終了です。
そして、国の負担分が半分になったということは…時給は半分になります。

時給が半分でもいいという人はいるかもしれませんが、余計優秀な人材は離れていくでしょう。質の低下の悪循環を生むわけです。

さて、今後SCをやりたいと思っている方々。どうします?

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