臨床心理学

スタージョンの法則?

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先週の土曜日、12/9の22時からNHK教育テレビでETV特集「スクールカウンセラーが見る子ども達の心」という番組が放映されたとのこと。誰かご覧になった方はいらっしゃいますか?
私は色々と事情がありまして見ることができなかったので、番組の感想についての記述をネット上で探してみたのですが、あんまりないんですよね。
で、そんな中、こんなブログを見つけましたよ(※ブログ自体は以前から存じ上げておりましたが)。
『カウンセラーの臨床現場からのメッセージ~カウンセリングライフドットコム』
本日のエントリ
失望と奮起
にて番組の感想(?)が書かれておりますのでコピペしますよ。

先日NHKの教育テレビで「スクールカウンセラー」の番組を放送していました。正直、本当にがっかりしました。スクールカウンセラー暦10年以上のベテランが、あんなに滅茶苦茶なカウンセリングをしていることに、とてもカウンセリングとは呼べないやり取りをしていることに、本当に驚きました。
・相手の言ったことを全然正確に聞いていない。
・相手の言葉をちっとも大切に扱っていない。
・相手が言ってもいないことを応答で返す。
・カウンセラー側の関心で安易に質問を連発する。

…そんなに酷かったんですか?なおさら見たくなってしまいましたよ。

これはどういうことかというと、臨床というのは、自分がどんなことをどれだけ知っているかということよりも、自分がどれだけのことを現にその場で(面接で)やっているかの方がはるかに大事だということです。

…言いたいのは「問題は知識の量ではない」ということですかね?それについては私も同意ですが…

臨床心理士の資格を取る過程で、豊富な知識や理論は学びますが、人間同士の心の機微とか、苦しんでいる人間への配慮や接し方を身を以って学ぶ機会を経験していないというのは、やはり大変問題だと思いました。

…普通、技術を学ぶ過程でそういうことは学ぶのではないですか?というか、それこそが「カウンセリング・心理療法の技術を身につけるということ」なのだと思うのですが…。
確かに臨床心理士資格保持者の中には「自称専門家」並の能力しか持たない人もいるということは私も知っています。…そんな私だって大した能力の持ち主ではありませんし、だからこそ日々勉強していかなければならないと思っております。
で、

中にはそのような立派な方もいらっしゃるのですが、90%以上の人間は、本当に貧弱な臨床に甘んじているのだあなあと、テレビをみて改めて思いました。

この「90%以上」という数字の根拠はどこにあるんでしょうか?
自分の周りの臨床心理士がみんなそうだから?
もしそういう理由なのだとしたら、自分自身の見方が偏っている可能性は?
それともひょっとして「スタージョンの法則」ってやつですか?
ここまで言わしめる破壊力?を持った件の番組、実際にご覧になった方のご感想を是非おうかがいしたいものでございます。
※トラックバックを送ろうとしたのですが、残念ながら件のブログではコメント・トラックバックの受付はされていないようです。重ね重ね残念。

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