微妙に続き。というわけで過去ログ未読の方はそちらからどぞー。
・ダメっぽいブログをここで取り上げるのはアリ?ナシ?(06/07/04)
・ダメっぽいブログをここで取り上げるのはアリ?ナシ?その2(06/07/06)
このことに関連して(あるいは関連してなくとも)いくつかの心理系ブログで守秘義務のことが話題になってます。
●さいころじすと日記
・[時事問題][心理学小話]ブログと守秘義務─ブログでの仕事の話はどこまで書くことが許されるか。(06/07/04)
・[時事問題][心理学小話]ブログと守秘義務─ブログでの仕事の話はどこまで書くことが許されるか その2(06/07/04)
●しゅう兄さんの臨床心理士的生活
・守秘義務とブログ(06/07/18)
・守秘義務とブログ 2(06/07/24)
●夜の番茶
・臨床心理士の守秘義務(06/07/19)
●こころなしかクリニカル
・守秘義務戦隊、セラピットマン!(06/07/25)
●カウンセラーこういちろうの雑記帳
・カウンセラーのネット活動についての大いなる誤解に挑戦する!!(第4版)(06/07/19)
最後にリンクを張ったこういちろうさんのように、クライエントの承諾を得ているのなら別ですが、前にも書いたようにそのブログが「×」であるか否かのポイントというのは、もし当事者がそのエントリを読んだ場合に「私のことかも…」と思うかどうか、その程度とそう思われた場合にどの程度臨床上問題が生じるかだと思うのですよね。
これはもう法律的にクロかシロか灰色かなんてのは関係なく、臨床実践の上での問題かと。「うちのブログは閲覧者少ないし、クライエントが見る確率なんてめちゃめちゃ低いから大丈夫だっつーの」なんて言ってしまう人がいたら、その時点で臨床家失格だと思いますよ。
この辺についてはしゅうさんも
個々人の職業倫理というか感性で、患者さんが自分のことをネタにされてると思ったらどう思うかわからんもんですかね?
と書かれていますが、まさにその通りかと。
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で、今回はまた違う方面からのお話。
実名でブログを書くというのは、それなりに覚悟がいることだと思います。この辺のことも以前書いてます。
・【皆さんの】臨床系ブログ・実名か仮名か【ご意見は?】(06/01/14)
・匿名のブログはどう「危ない」のか?(06/01/15)
臨床家がネット上で実名で発言するとなると、その発言が実際の臨床実践に影響を与える可能性も出てきます。普通実名で発言している場合は、その辺のことを考えていて当然のはずなのですが…時に実名でおかしな発言をしている臨床家(あるいはエセ臨床家)がいるという怖い事実があったりします。これは匿名・仮名であっても、容易に身元バレがする情報を書き込んでいたりする場合も同じかと。
そういう人たちは、そもそも自分の発言がどのような意味を持つのか考えてなかったりするので、匿名・仮名で問題発言しているよりも数倍タチが悪かったりします。
で、恐らくそういう人たちは何が問題なのかわかっていないので、それを指摘されると逆ギレしたりとトラブルになる可能性もあったり。
また、そういう人たちが実名で発言しているのは、実名で発言することで何らかの利益を得ている…つまり、それが生活の糧を得ることに繋がっていたりするわけで、そういう人の発言を批判したり、間違いを指摘したりすることは、営業妨害になる可能性も考えられるのですよね。
…と考えると、ダメっぽい実名ブログを取り上げることには躊躇してしまいます。でも酷い実名ブログが多いのもまた確かであり…。
どうしたもんでしょ?「匿名・仮名の発言者が実名で発言している人を批判してはいけない」というのもまたおかしな話ではないでしょうか?
この辺の本でも読んでおこうかなぁ…備えあれば憂い無しってことで。
ネットトラブルの法律知識と対処法 宮本 督 同文舘出版 2006-06 |
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