臨床心理学

データ

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どこぞのブログ…多分、卒論のための調査をしている人だったと思うんですが、高校生だか中学生だかを対象に質問紙調査をするのに、なかなか協力してくれる学校が見つからない…みたいな話を先日読みました。
で、協力してくれない理由ってのが「最近、モンスターペアレントが多いから」だそうで。
それを読んでバカじゃね?と思った次第であります。


バカじゃね?てか「質問紙調査の調査対象者になるということ」の意味をもうちょっとちゃんと考えた方がいいと思います。
既にこのブログでは書いてあることなので、繰り返すのも何なんですが、大切なことなので繰り返してみる。
「データをムダにしない」ってことから考えてみる(06/05/01)
より。

「データをとらせてもらっている」という意識があれば「データをムダにしたくない」ではなく、「(最初から)ムダなデータはとらない」と考えられるんじゃないかと思うんですが…。

どんなにベテランであってもそうでしょうし初心者ならなおさらだと思いますが、臨床実践の中でクライエント・患者から直接学ぶことは非常に多いでしょう。その意味では「面接させてもらっている」「アセスメントさせてもらっている」という意識ってのは大事なのではないかと思うですよ。

「データをとらせてもらっている」という意識があれば、「最近、モンスターペアレントが多いからなかなか調査協力してくれる学校が見つからない」という発想は出て来ないと思うです。ひょっとしたら冗談だったのかもしれませんが(というか、そうだと思いたい)、冗談でもそういうことは書くべきではないと思うです。
質問紙調査に限らず、実験や面接調査、臨床場面におけるアセスメントにも当てはまることですが、「調査される」とか「検査される」ってのは少なからずイヤなことだと思いませんか?いくら「統計的に処理される」と言っても、自分がデータとして使われるってことには変わりないわけで。
さらに臨床場面でのアセスメントならその検査によって何か不都合が生じた場合の対処もある程度可能ですが、例えば郵送での調査なんかの場合には、何かあった場合の対処は学校側がしなきゃいけないわけですよ。中高生ってのは結構難しい時期なのはすぐわかるでしょうし、その調査によって問題が生じるはずがない!って断言できる人がいたら、そんな人は心理学の研究なんかしない方がいいです。
そんなこんなであまりに腹が立ったのは思わず書いてしまった次第でありました。とにかく、冗談でもそういうことは書くべきではない、と。
ついでに卒論の調査前に読んでおいた方がいい本。

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よかったらどぞー。
そして、卒論の人も修論の人もがんばってください。死なない程度に。

順位確認後、戻ってきていただけるとうれしゅうございます学問・科学ランキング

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