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ネット上で自身の臨床実践に関する記述をすることについて改めて考えてみる

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以前も同じようなことを書いたかもしれませんが、改めて。
児童精神科医であり臨床心理士であり、そしてマジシャン(!?)でもある、まるまさんのブログ
こころのお医者さんの徒然日記
の2008年05月14日のエントリ
本日もいろいろ考えてみる
にこんなことが書かれておりましたよ。

精神科医のブログってちらほら見つかります。このブログももちろん精神科医のブログですが。

日々の診療について、専門的知識に裏打ちされた解説を懇切丁寧に行っているブログもあります。

読むと確かに面白い。

そうそう。確かに面白いんですよ。そして、確かに勉強になります(ひょっとしたら「勉強した気分になるだけ」かもしれませんんが…)。

僕は精神科医が抗精神病薬や抗うつ薬などの向精神薬(そのほか抗不安薬や睡眠薬やいろいろありますが)を処方するとき、いろんな方法や処方があることを否定しません。その人なりにインスピレーションでも経験則でも学術的なエビデンスでもいいから、「根拠」があることが大切と思います。
そしてその根拠を言語化して解説できるかどうか、これは非常に大切なことであると感じています。

これは精神療法、心理療法においても同様だと思います。というか、むしろ心理療法においてこそ必要なことだろうと思います。
「なぜその治療法をとるのか?」「なぜその場面でそのような介入をするのか?」といったことに関する根拠を言語化して説明できないということは、つまり見立てだったり方針だったりがちゃんと出来ていないということなのではないでしょうか。
そして「見立て無しの心理療法」「方針なしの心理療法」というのは、心理療法の中でも最悪の部類に入るのではないかと個人的には思うのです。

で、いろんなブログを見ているとそのあたりの考えが開陳されていたりして、ほほーと参考になるのとその一方。
患者さんの情報を医師も患者さんも実名を出していないし匿名とはいえ、ここまで診療情報を一般ブログに出して良いのか、ちょっと疑問を感じることもあるのです。

そうそう。そうなんですよねえ。


以前、しゅう兄さんの臨床心理学的生活(もう更新されないのかなぁ…ちょっと寂しかったりしますよ)の中で守秘義務とブログの関連について取り上げられておりました。
守秘義務とブログ(06/07/18)
守秘義務とブログ 2(06/07/24)
守秘義務とブログ 3(06/07/26)
私にゃ難しいことはわからないので、法律とかそういうことに関しては上記リンク先をご参照いただけたらと思うわけですが、とりあえず個人的には非常にシンプルにこう思うのです。
自分の知らないところで自分のことが書かれてたら、言われてたら嫌じゃね?
と。
増して、自分のことを言っているのが守秘義務を負っているはずの対人援助職の人であったとしたら…少なくとも私は嫌です。名前などの個人情報が出てなくとも、さらには第三者が閲覧した際に自分のことを同定できないように書かれていたとしても、やっぱりなんか嫌な感じがします。
実はこのブログでも最初期には自分の臨床実践に関わるところを書いていたりもしたのですが(もちろん個人の特定はできないようには気をつけていますが)、その辺に気づいてからは一切その手の記述はないはずです。そして問題がありそうなのは近いうちに削除するかもです。
患者・クライエント本人の了承を得ていれば、まあいいかとも思うんですけどね。
でも自分だったらどうだろう…?
誰がどんな目的で見ているかわからないブログに書かれるのは、やっぱ嫌かなぁ…。研究目的で査読のある学会発表、あるいは学術誌への投稿ということなら了承するような気がします。
ブログやってる皆さん、そしてブログやってない皆さん、どうでしょ?自分が患者・クライエントの立場になったとして、自分の治療のことや面接のことが勝手に書かれてたりしたら単純に嫌じゃないですか?
皆さんのご意見いただきたいところです。

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