心理・精神医学本

土居健郎著『臨床精神医学の方法』

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よーやく読んだのでちょこっと感想文。

臨床精神医学の方法 臨床精神医学の方法

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臨床と研究のあり方を今も真摯に問いつづける著者渾身の書。「甘え」はじめ「日常語の精神医学」を通奏低音として,精神科臨床の諸問題を多角的に吟味する。


…書こうと思ったのですが、日本精神分析学会の学会誌『精神分析研究』 53(3), pp.349?351で藤山直樹氏のちゃんとした書評が書かれてますし、ブログだったらGabbardの演習林-心理療法・精神医療の雑記帳の09/03/05のエントリ
土居健郎著『臨床精神医学の方法』を読む
そして最近Twitterのつぶやきベースですが復活を果たしたpsy-pubさんの心理学の本(仮題)の09/03/27のエントリ
土居を読むPART1:甘え以前(1952-1969)
辺りでもうお腹いっぱいすぎるくらい充分な感じはするわけでして(後者に関しては「次回に続く!」の次回をお待ちしております。いつまでも)、ぶっちゃけ下手なことが書けなくなってしまったので書きません。
ついでに出版社のページはこちら。
岩崎学術出版社: 臨床精神医学の方法
この本自体は講演録を中心にまとめたものですので、一つ一つの章はそんなに長くなくさらっと読もうと思えばさらっと読めます…が、ちゃんと理解しようと思ったら結構労力が必要かもです。少なくとも初学者向きではないです。
土居健郎著で初学者向きといえば、ワタクシのブログの05/02/25のエントリ
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】
でご紹介したこちら

方法としての面接―臨床家のために 方法としての面接―臨床家のために

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でしょうけれども、これもまた「初学者でも読める」だけで書かれている内容を本当に理解できるのは、そうとう経験を積んでからって感じがするです。
ともあれ、昨年7月に亡くなられた土居氏最後の著作ということで、臨床、特に精神科臨床に携わる者としてはいつかは読んでおきたい一冊と言えるかもしれません。

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