この著者による本と言えば、院試の勉強をしてる時、感覚・知覚分野に関して大変お世話になったこちら…というのが私の印象だったわけなのですが。
新編 感覚・知覚心理学ハンドブック 大山 正 誠信書房 1994-02 |
あとは学部の時の「心理学史」の教科書だったこちら。
新版 心理学のあゆみ (有斐閣新書) 大山 正 金城 辰夫 福島 章 岡本 夏木 高橋 澪子 有斐閣 1990-05 |
その大山氏の「研究の総まとめ」、出ました。
知覚を測る―実験データで語る視覚心理学 大山 正 誠信書房 2010-05-31 |
本書は、主観的側面が強い感覚・知覚を、いかにして客観的に捉え、さらに量的に表現するかの問題を取扱う。著者が協力者とともに実施した多くの実験研究を例に、具体的に解説し論じていく。日本を代表する知覚研究者による半世紀を超える研究の総まとめ。実験データに基づいた視覚心理学の展望が得られる。日本心理学会第72回大会での国際賞特別賞受賞記念講演に基づいている。
臨床心理学徒にとっては微妙な位置づけかもしれませんが、個人的にはロールシャッハの研究がらみで視覚の問題は重要だったりするのでチェックしておきたい一冊です。
また、この手の本にしては値段もお手頃だったりしますので、研究者の皆様、そして院生さんなんかはいかがでしょうか?