臨床心理学

天才を作る

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学部時代、変な友人がいた。
彼が心理学を学びたいと思った理由はいくつかあったようだが、彼の将来の目標は「天才を作る」ということだった。


んなことは、ワトソン,J.B.が

「私に健康でいいからだをした1ダースの赤ん坊と,彼らを育てるための私自身の特殊な世界を与えたまえ。
そうすれば私はでたらめにそのうちの1人をとり,その子を訓練して,私が選んだある専門家
――医者,法律家,芸術家,そうだ,乞食,泥棒さえも――に,
その子の祖先の才能,嗜好,傾向,能力,職業がどうだろうと,きっとして見せよう」
ワトソン J. B. 安田一郎(訳) 1980 現代思想選6 行動主義の心理学 河出書房新社

と言っているのと何も変わりはなく、目新しさも何もなかったわけで…
私は、そうした「時代遅れである」という観点に加え、倫理的な観点及び技術的な観点から彼の発想を批判…
というか非難…というか罵倒?したものであった(その頃に比べるとずいぶん性格が丸くなったよなぁ>自分)。
その後、彼は某旧帝大の大学院に入学、現在は×××××で○○○○○をしている。
まだ彼は「天才を作る」ことを目標としているのだろうか?
そして今の私は「天才を作る」という発想に対して、どんな反論をするのだろうか?

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