心理・精神医学本

姫井昭男著『精神科の薬がわかる本 第2版』

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昨日、書店で見つけて「これは欲しい」と思った本がこちら。Amazonさんには表紙画像がなかったので、画像リンクは楽天から。

精神科で使われる全領域の薬が、これ1冊で丸わかり! ざっと知っておきたい、大事なことだけ知りたい、副作用と禁忌だけは押さえたい―そんなニーズに合致して圧倒的な支持を得た初版。3年の時を経て、注目の新薬、非定型抗精神病薬の新アルゴリズム、精神科薬が関連する社会問題への方策などを加筆。

出版社のページはこちら。

精神科の薬がわかる本 第2版医学書院


出版社のページの「序文」より抜粋。

声を寄せてくださったのは医療関係者だけではありません。現在治療を受けていらっしゃる当事者の方からもたくさんの質問や意見をちょうだいしました。

そのなかに、次のようなものがありました。「長い間薬を飲んでいますが、少しもよくならないのです。現在の薬は間違っているのではないでしょうか。どんな薬が私には合うのでしょうか」。

この答えに該当するような記述が初版にはなかったと思います。そしてこの質問は、多くの当事者や家族が抱いているものでありましょうし、また現在の精神科薬物治療が包含する問題を端的に示しているとも感じますので、第2版の冒頭にあたってはそのことを書きたいと思います。

この本は、精神科の薬を概説し、容易に理解できることを第一に考えて執筆しました。この本が、初版に引き続き、多くの人がもつ精神科の薬についてのさまざまな思い(誤解や恐れや心配や期待など)と、現実とを近づける役割を担うことを願っています。

ってなわけで、当事者の視線も意識した本であり、内容的にはどちらかというと研修医や精神科以外の診療科の医師向けという感じもありますが、それでいて結構読みやすい感じでもあります。

薬物療法に関連した心理教育のプログラムなんかをやってる人もいるんじゃないかと思いますが、そんな人にもお勧めかもです。

医学書院の本にしては(失礼)お求めやすい価格となっておりますし、精神科に関わる人なら持ってて損はないんじゃないでしょうか。

興味のある方はポチっとどぞー。

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