子育て

子育てとSST

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うちの娘は私に似て見かけによらずひ弱(というか、ひょっとしてストレス耐性が低い?)です。以前、熱が下がらなくて入院したことがありました。一応、風邪をこじらせた…という感じで、退院後も何日間か薬を飲まなきゃなりませんでした。


 

当たり前と言ったら当たり前だけど、薬はおいしくないですよね。シロップ状になってるやつに粉薬を溶かして…そりゃまずいですわな。でも飲ませなきゃいけないということで、とりあえず口に入れた時点で盛大に拍手をしてほめてみました。そりゃあ偉いと思いますもん。あんなまずいのを飲むってのは。そしたら、ちゃんと飲むようになったんですね。ものすごく得意げな顔で(これがまたかわいいんだ)。

 


この方法が通用するってのは関係が出来ているのは当然ですが、こちら側も真剣にほめないと伝わらないと思うんですね。何らかの形で子どもと関わったことのある人はわかると思いますが、こちら側の真剣さが足りないというのはやっぱり伝わりますよね。

話は変わりますが、最近、SSTに凝ってます。SSTとは何か…簡単に説明するとSSTとは“Social Skills Training”の略で「社会生活技能訓練」などと呼ばれています。私は主に統合失調症の患者さんを対象にしていますが、認知行動療法の枠組みに基づいて、対人関係にぎこちなさや、社会生活上の問題解決・問題に対処する能力の改善を図るという治療(訓練)技法です。

認知行動療法の枠組みに基づいているということで、基本的には望ましい行動が出た時にその行動を強化することでその行動が定着するようにするって感じなんですが(その他、宿題を出したりとか技法上は色々とあります)、その際のポジティブフィードバックって拍手とかほめることだったりするんですね。で、ポジティブフィードバックってやっぱり真剣にやらないと伝わらないんですよ。

本当に当たり前の話だけど、子育ても臨床も真剣にやらないとやっぱり意味がないです。どっかで患者さんだったりクライエントさんだったりに対する尊敬の念がないと心理療法やカウンセリングなんて絶対にできません。最近、子育てを通していっそうその思いを強めています。

ところで上で述べた薬の話、うちの妻が看護師さんにしたらしいんですが、「そういう仕事やってるんでしたよね」と言われたとのこと。いやいや。そういう仕事をしてるからってところに帰属されるのもなんだか心外だなぁと思ったりしましたとさ。

何にしても子育てって楽しいです。子育てに非協力的な父親がいるって話は耳にしますが、こんな楽しいことを母親だけにやらせておくのってもったいなくないですか?そんなわけで娘のご飯作ったり、一緒に絵本を読んだり、散歩したり、お風呂入ったり、オムツ替えたり、歯磨かせたり、寝かしつけたり…楽しみながら必死でやってますよ。

#なんか当たり前すぎてつまらない話かも…

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