こんな本を見つけたんですよ。
心理学論文の書き方 松井 豊 河出書房新社 2006-09-09 |
出版社からの内容紹介も非常にキャッチーです。
論文に使っていい表現、結果と考察の書き方といった超基本的テクニックから、データを読み込んで論証する技術まで、きめ細やかな用例で具体的に解説。知っているといないとでは大違いの論文執筆マニュアル決定版。
論文執筆マニュアル決定版だそうですよ。
で、何がアレってこの本、専門書としては非常に安いと思います。定価1,680円。別にペラッペラの本でもないです。189ページあります。
で、内容的にも間違いはないはずです。恐らく。たぶん。実物は見てないので「100%間違いないっす」とは言いきれないのですが、著者はまともな社会心理学者ですし、買って損はないはず。
で、河出書房ってあんま心理系の本って聞かないじゃないですか…って話をどこかで読んだことがあると思ったんですが、こちらですね。
心理学の本(仮題):倫理・政経
よくわかるカウンセリング倫理 水野 修次郎 河出書房新社 2005-11 |
この本の発売に際してのpsy-pubさんのこのコメントが意味深です。
まあ,出版社で働くものとしては,色々と邪推したくなるのですが,明らかに専門家以外は興味を示さないであろう(タイトルからしても)書籍が,なぜ。
単に著者と出版社になんらかのつながりがあってのことなのかもしれませんが,心理の文脈を離れたところで,こういう問題が取り沙汰される「意味」があるのだとすれば,事態はもっと深刻なのかもしれません。まあ総合出版社っていうのは基本的には節操ないから,考えすぎなんでしょうけどね。
どういう本になっているのか,読むのが楽しみです。
私もこの本は実際に読んでいないので、どんなことになっているかはわかりません。
ただ、「河出書房出版の心理系」が気になったので調べてみて…驚いたっつーか何つーか。
こちら→河出書房新社|哲学・思想・宗教>心理
このラインナップは何なんでしょうか?
硬派な本
発達障害者支援法ガイドブック 発達障害者支援法ガイドブック編集委員会 河出書房新社 2005-05-20 |
共に生き、共に苦しむ 霜山 徳爾 河出書房新社 2005-05-17 |
あんまり硬派じゃなさそうな本…てか特に読みたいとは思わない本
キャバ嬢カウンセラー・ミサの恋愛課外授業 加納 ミサ 河出書房新社 2006-08-08 |
決定版 悪魔の心理ゲーム 富田 たかし 河出書房新社 2006-03-21 |
※富田隆、芸名変えたのね(浅井企画 : 所属タレントプロフィール : 富田たかし)
このポリシーのなさがステキです(悪い意味で)。
他にも色々ツッコミどころ満載なんですが、またそのうち
あ、とりあえず一番上でご紹介した本と硬派な本たちはお薦めでございますよ。
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