臨床心理学

恩師

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先日、学部・大学院時代の所属研究室の同窓会がありまして。ここ何年かは子どもが小さかったり、家を建ててたりしたこともあって忙しくて参加できなかったのですが、ホント久しぶりの参加となりました。参加人数も結構多く、なかなか盛況な会でした。
で、そこで後輩(今はとある大学で教員やってますよ…なんか月日の経つのは早いなぁ…)とも話をしていたんですが、私の恩師ってものすごく面倒見の良い人だということをここ数年感じています。
そもそも、私の出身研究室で卒論を書いて他大学の院に進学って人、かなり多いんですよ。他の大学のことは私はあんまり知らないのですが、そういうのを嫌がる先生もいるかもしれないなぁと思うわけなんですが、私の恩師は自分の教え子が様々な場所・分野に進んでいくことをむしろとても喜ばしいことと捉える人なんですよね。で、その後もどうなったか気にかけてくれる、と。
私なんかは特に出来の悪い学生だったので、逆に気にかけてくれるのかもしれませんが、何にしてもそうやって心配してくれる恩師がいるというのは非常にうれしいことだなあと思うのです。
そしてふと思い出したことがあったのですが…
先日ご紹介したこの本

心理療法・失敗例の臨床研究―その予防と治療関係の立て直し方 心理療法・失敗例の臨床研究―その予防と治療関係の立て直し方
岩壁 茂

金剛出版 2007-09
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この本の「第1章 心理療法と失敗」では大学院での訓練期間中のケースカンファレンスについて言及されており、その中で失敗を恥じ嫌う傾向が強められることが述べられています。


で、自分の大学院時代を振り返ると、確かに恩師から研究については相当厳しく指導されたような記憶があるのですが、臨床実践についてはあんまり厳しいことを言われた覚えがないんですよね。グループスーパーヴィジョンで先輩からは厳しく突っ込まれましたが、恩師は最後にボソボソっと一言いうだけ…って感じで。
直接聞きにいけば丁寧に教えてくれる人ですし、わかってないってことはないと思うんです(←自分で書いててかなり失礼な言いぐさだと思ったり)。でグループSVで殊更に厳しく言わないってのは、実は恩師なりの配慮だったのかなぁ…などと最近ふと思ったりもするんです。
そう考えてみると、今、こうやって私がまがりなりにも仕事をして家族と一緒に生活していけるのは、恩師あってこそのことなのだなぁって感じがします。
昔はほんっとうに苦手…苦手っていうか恐くて嫌いだったんですけどね。嫌すぎて不登校になったくらいにw…つか、私が大学院出た後くらいからずいぶん学生に対する対応が変わったという印象もあるんですが…ひょっとして私があまりにアレだったからなのかもしれません。
とまあそんな感じで感謝しつつ、今日も仕事がんばろうと思うわたくしなのでございました。

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