臨床心理学

憤慨してはいないです。ただ呆れているだけです。

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一昨日のエントリ、ほんっとにもう…のコメント欄に何人かの方からコメントいただきました。コメントくださった方、ありがとうございました。
色々思うところがありましたので、このエントリを持ってリコメントにかえさせていただきます。
…の前に。
最近、この手のことがあった場合の対処というか基本方針としてはですね、少なくとも当ブログで具体的に取り上げて扱うことはしないようにしております。
以前の私であれば、臨床家としてそれなりのキャリアがあったり、少なくともそれなりに働くことができている人であれば、基本的な倫理観は共有できるものと思っておりました。最低でも「自分の情報開示によってクライエントに悪影響が及ぶ可能性」みたいなところは理解してもらえるのではないかな、と。
しかし最近は、逆にキャリアがある分、私みたいなペーペーに指摘されるという事実を認められない人がいるのだな…ということがわかったです。
仮に日常生活においてだらしなかったり、いい加減な人だったとしたとしても、きっと臨床実践に関わる部分に関してはちゃんとしているんだろうなあ…という辺りもどうやら私の幻想である…というか、理想でしかない場合もあるってことに気づいてしまったです。
最近は禁煙区域内での喫煙を注意したことで暴行受けたりする世の中ですし、臨床家の中にもそういう人がいるということを考えると、直接注意することもできないな、と。
参考:【喫煙脳】「煙草を注意されたから腹が立った」暴行行為で無職を逮捕 喫煙厨は頭がおかしい越えられない壁( ゚д゚)
この方針は今後変わるかもしれませんが、今のところはそんな感じで。
んでようやくリコメントですよ。


>asadさん

心理療法やカウンセリングって相手があるものなので,それをブログで書くのはいかがなものかと思いますね。もし,相談者が読んだらどうするんでしょうね。自分のノートに書いておけば良いのに…。

全くその通りでございます。世の中には「日記帳」って便利な物もあるのですよね。PC立ち上げる必要もなければ、ネットに繋ぐ必要もなく、余計な電力すら消費しない大変便利な物なのに何で使わないんですかね?知らないのかな?

「自分,カウンセラーなんだぜ」って言いたいだけなんじゃないのかなと。「カウンセリングって難しいな」とか言って自己陶酔している人もいるのかもしれません。もしくは,こういった意識すら自覚していないで書いている人もいるかもしれないですね。

色んな可能性が考えられますし、本人に聞いてみないとわからないところはありますよね。ただ、そういう人とはあんまりコミュニケーション取りたくなかったりもします。

私も,気が付かないうちに同じような過ちをおかさないように注意しなくてはと思いました。

その辺は私自身もそうなんですけどね。そんなわけでお気づきの点がありましたら、ご指摘いただけたらと思います。
>moderateさん

ロテさん程の方が、このような件で憤慨なさるなんて...

このエントリのタイトルにも書きましたが、憤慨はしておりません。ただ呆れているだけです。あと、私は「ロテさん程の方」といったような感じの人ではありません。ペーペーであり、能力的にもまだまだです。

価値観、世界観、宇宙観の相違ぐらいにうけとればいいのでは。

こういうのは「そのブログ主とロテ職人との間での価値観、世界観、宇宙観の相違」で済まされる問題ではないと思います。むしろ、「そのブログ主とクライエントの間の問題」なのではないかと。
ぶっちゃけて言ってしまえば、患者・クライエントが自分と担当治療者・担当カウンセラーとの間で起こったことをネット上で公開されるのを容認しているのであれば、何も問題ないんですけどね。ただ、その場合も患者・クライエントの許可を取っているということを明記する必要はあるのではないかとは思います。
まあ、普通に考えれば学会発表や学術誌以上に「関係ない他者」(それも守秘義務を負っていない人が多いかもしれない)に自分の事が晒されるのを好む患者・クライエントはいないと思うのですがねえ。
少なくとも、今回私が目にしたケースに関してはそのエントリの詳細がばっさりと削除されたところを見ると、最初にアップした段階では気づいてなかったんじゃないかなと思うわけで、そういうケースに関してはやっぱり「価値観、世界観、宇宙観の相違ぐらい」の問題とは考えられないですし、そういう問題として済ましてしまう臨床家は臨床家としていかがなものかと思います。
少なくとも自分がクライエントになる時にはそういう人には担当してもらいたくないですし、自分の知人がクライエントのなるとしたら、そういう人は止めておけと言いますね。

それともネタぎれでしょうか。

ネタぎれかネタぎれじゃないかと言われれば、もう数年前から慢性的にネタぎれであり、日々ネタ探しの生活なのでございます。
そんなわけで
>デスマさん
心底同意でございます。
>Anonymousさん

ブログなどで心理療法について言及することによるクライエントさんへの悪影響は否めないという点には同感です。しかし、もはやそういう世の中であるという前提で自分のスタンスを考えるしかないように思います。

「もはやそういう世の中であるという前提」がよくわかりません。
クライエントにとっては、自分が受けているカウンセリングについて勝手にネットに記載されるのが当たり前な世の中ってことですか?
あり得ないっす。
繰り返しますが、そういう考えの臨床家は臨床家失格でしょう。いくら私がペーペーで頭が悪くても、それくらいはわかります。
カウンセリング・心理療法に関する一般的事象に関して言及することはまた別の話ですけどね。

「カウンセリング」「心理療法」というものに対する言説がネット上で勝手に飛び交う状況はもはや変えられないでしょう。

この辺を読む限りでは、やっぱり個々のクライエント云々という話ではなく、「カウンセリング」「心理療法」に関して言及することを問題にされているのですかね?一応、あのエントリで私が問題にしているのはそういうことではありませんです。はい。

専門職でない人があたかもそうであるように偽装することも可能ですし。

はい。それは可能です。ただ、臨床心理士資格保持者じゃない人が臨床心理士資格保持者であるかのように振る舞うのは問題なんじゃないですかね。そういう場合はサクッと臨床心理士会に報告するまでのことであります。

ロテさんのようにコツコツと「やめろー」と声を上げることを止めはしませんが、私だったら「この時代とどう付き合うか」ということにエネルギーを割くかなと思います。

上に書いたように「やめろー」と注意することで刺されたりするこんな世の中じゃ、POISON!なので、最近はそういうことをするよりも、身分がわかっていればその人が所属する職能団体にサクッと報告かな、と思っております。あんまりひどい場合は。
そんなにひどくない場合は、知り合い(守秘義務を負っている専門家)に知らせた上で対処を考えます。でもやっぱり逆ギレされて余計な被害を被るのは嫌なので、直接コンタクトを取ることはできるだけ避けたいとも思います。
倫理に反しているとかじゃなく、単に「頭が悪い人」(私から見たら「頭悪い」と思えてしまう人)に関しては、密かにニヤニヤして楽しむことにしてます。
そういう意味では私もきっと「頭悪いなあ」と思われてニヤニヤされてることは容易に想像できるわけですが、それは別にいいです。ネットで情報発信するということは自分の頭の悪さを世間に晒すってことに他ならないわけですから。頭のよろしい方にとってはまた違うのでしょうけれども、少なくとも自分にとってはそういうことです。
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まあそんなわけで、とりあえず「自分の担当している患者・クライエントのことをネットで書いている臨床家はロクなもんじゃないですよ」ってことです。

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