■小4-中1の「うつ」4% 国内初の大規模面接調査(中日新聞)
■中1の1割「うつ」 北大、国内初の医師面接調査 専門家「対策が急務」(西日本新聞)
小学4年-中学1年の一般児童・生徒738人に、医師が面接して診断した北海道大研究チームの調査で、うつ病とそううつ病の有病率が計4・2%に上ったことが8日、分かった。これまで質問紙を郵送する方式では例があるが、医師が面接する大規模な疫学調査は国内初という。
研究チームの伝田健三・北大大学院准教授(精神医学)は「有病率がこれほど高いとは驚きだ。これまで子供のうつは見過ごされてきたが、自殺との関係も深く、対策を真剣に考えていく必要がある」としている。
この本の著者ですね。
「子どものうつ」に気づけない!―医者だから言えること親にしかできないこと 傳田 健三 佼成出版社 2007-02 |
小児のうつと不安―診断と治療の最前線 傳田 健三 新興医学出版社 2006-06 |
子どものうつ病―見逃されてきた重大な疾患 伝田 健三 金剛出版 2002-11 |
調査は今年4-9月に北海道内の小学4年から中学1年までの児童、生徒計738人(男子382人、女子356人)を対象に実施。調査への協力が得られた小学校8校、中学校2校にそれぞれ4-6人の精神科医が出向き問診、小児・思春期用の基準などに基づき診断した。
それによると、軽症のものも含めうつ病と診断されたのは全体の3・1%、そううつ病が1・1%。
学年別にみると、小学4年で1・6%、同5年2・1%、同6年4・2%と学年が上がるほど割合が高くなり、中学1年では10・7%だった。
中2になるともっと増えそうな予感。俗に「中二病」なんてことも言いますが、思春期心性の影響は無視できないと思うわけで。
■薬より安心感と休養を 児童精神科医の石川憲彦さんの話
今回の調査データは、学校などの子供社会に不自然なストレスがかかっている現状への警鐘として位置付けられるが、一方で、診断された子供や親の不安をあおる懸念もある。子供のうつ病は症状の重さに非常に幅があり、うつ病と診断されたからといって、すぐに投薬が必要なわけではない点に注意が必要だ。いらいらなどの症状がある子供には、まず安心感と休養を与え、症状を生んでいる原因を周囲が協力して取り除いてやることが何より大切だ。
とりあえずはそうですね。
「精神医学的介入が必要か否か」をしっかり見極めることができ、かつ日常的に学校現場で子どもと接触する機会の多い専門家が必要=スクールカウンセラーがんばれってところですな。
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■社員の「心の病」 支援ビジネス花盛り(MSN産経ニュース)
花盛りだそうで。ビジネスチャンスかもしれません。EAPに携わる心理職がんばれってところですな。
EAPハンドブック 沢宮 容子 内山 喜久雄 島 悟 フィスメック 2005-07 |
企業のメンタルヘルス・マネジメントとEAPの導入・活用策 涌井 美和子 日本法令 2006-06 |
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いずれにしても精神医学的知識(実用レベルでの)は必須ってことで。
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