心理学・精神医学ニュース

本日の心理学・精神医学ニュース@07112001

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へー。ほー。
精神鑑定:能面使ったシステム開発 筑波心理研毎日jp

筑波大の研究者らが作ったベンチャー「筑波心理科学研究所」(東京都台東区)が、能面を使って精神状態を分析するシステムを開発し、刑事事件の精神鑑定で活用されている。国民が重大な刑事裁判に参加する裁判員制度では、難解な専門用語も登場する精神鑑定の内容を、いかに分かりやすく裁判員に説明するかが大きな課題。新たなシステムに、実際に活用した検察幹部からも、期待する声が上がっている。

能面ですか。どんなものなのかと言いますと…

研究所顧問の佐藤親次・筑波大准教授と蓑下成子・川村学園女子大准教授が、表情認知の研究を基に開発した。

上下、左右など見る角度によって表情が変わる能面を三次元画像化し、パソコンに映す。画像の下には「幸せ」「怒り」「悲しみ」など10の感情のいずれかが示され、そう思う時は「はい」、思わなければ「いいえ」と答えてもらい、精神分析する。検査は15分程度で、回答と反応時間を10の感情ごとにチャート図にし、その形からうつ病や統合失調症の傾向が分かるという。

能面に被検者の感情が投影される…とかそういう類のものではなさそうですね。解釈仮説がどうってことは関係なく、MMPIみたいに単純に統計的データから導きだされるってこと…なんですかね?
ただ

さいたま地検の山本修三検事正は「能面による分析は、客観的で迅速に結果が出るうえ、目に見える形で第三者に示せる。責任能力があるか微妙なケースもチャート図から方向性が分かる」と評価している。

とありますが、微妙なケースはどこまでいっても微妙なケースのような気がします。わかんないけど。
ちょっと興味があったので、ちょこっと文献も調べてみた。発見。
蓑下成子・佐藤親次・森田展彰・中村俊規・松崎一葉・菊地 正・小田 晋(1997)  能面を用いた表情認知の研究 人間工学, Vol.33, No.2 Pp. 79-86.
個人的にちょっとやってみたい気もする。

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