以前、こちらのブログで紹介させていただきましたこちらの本。
これらを翻訳した松本俊彦氏による自傷行為関連の本が2冊、私が知らぬ間に出ていたのでご紹介…っても現物見てなかったりするので、具体的なところは何も言えなかったりするのですが…。
自傷は、苛酷な状況を生き延びるための行動であるが、皮肉にも、繰り返されるたびに少しずつ死をたぐり寄せてしまう。著者は、自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張してきた。本書は、多くの援助者に自傷と向き合う勇気を与えてくれるであろう。
若者たちはなぜ自傷行為をするのか―自傷行為とは、「身体の痛み」で「心の痛み」にフタをすること。彼らが切っているのは皮膚だけではない。生き延びるために、つらい感情を意識から切り離しているのだ…。自傷行為の正しい理解と対応について具体的な提案をする実践書。
ということで、いずれも実践に即した本…っぽい感じがします。
一点気になるのは、「アディクションとしての自傷」って「新しい作業仮説」なんですかね?少なくとも、自分の臨床実践の中では「自傷行為=アディクション」ととらえていたつもりなのですが…。
ともあれ、病院臨床、学校臨床どちらにおいても無視できない問題となっている自傷行為に対して、どういった対処が可能であるのか、そのヒントは得られるのではないかと思います。
興味がある方はどぞー。
そういや、最近、著者のtwitterアカウントを発見。
Toshihiko Matsumoto (DSHtoshilancia)
http://twitter.com/#!/DSHtoshilancia
こちらも興味がある方はフォローしてみてはいかがでしょ?
そんな感じでサクッと更新でした。