こんなのがありまして。
学会発表でありがちなこと 「質疑応答で喧嘩売る」「質問者が納得しないまま時間切れ」(アルファルファモザイク)
2ちゃんねる理系全般板内のスレッド「学会発表でありがちなこと」からの抜粋です。元ネタは理系全般板ですが、我々の分野の学会発表にも通ずる「あるあるネタ」だなと思いつつ面白く読んだわけなんですが、その中でこんなのが紹介されておりましたよ。
感染病態分野プレゼン12箇条(大阪大学 微生物病研究所 感染病態分野)
レスにもあるように、これまたあらゆる分野に通用する12箇条となっております。学会発表だけではなく、卒論・修論・博論のプレゼンの際にも当然有効です。てか、これができればすげえです。
そして、なんだかんだでいつも発表準備がギリギリになってしまうワタクシにとっては大変耳の痛い内容でもあったり。
そんなわけで、自戒を込めつつ一項目ずつ見ていきたいと思いますよ。
第一条、 本番の一週間前までに原稿はいったん通しで作成してしまおう!
はい。「一週間前まで」きました。
そうですね。一週間前までに通しで作成できれば…その後、かなり余裕ができますよね。
第二条、 何度も通しで口に出して練習しよう!
原稿書いたとして、黙読と音読じゃ結構勝手が違うのですよね。文章だと違和感なくとも、口に出して読んでみるとなんか変ってことが結構あったり。
第三条、 ほかのヒトに聞いてもらおう!そしてどんな感想でも謙虚に耳をかたむけよう!
意外に専門外の人に聞いてもらうのもいいかもしれない。そういや学生時代、先輩から「違う専門分野の人が聞いてもわかる発表が良い発表だ」と言われたことがありました。
第四条、 頭を働かせなくても口が勝手に動くまで練習しよう!
ここまできたら、相当充実してきますわな。
第五条、 練習すればいったん上手になるが、その時点からさらに練習し、少し下手になるぐらいまで練習しよう!
そして、これはすごいと思う。自分はこの「少し下手になるぐらいまで」という「境地」には達したことはないっすorz
第六条、 プレゼン下手なヒトほど練習時間短い!
耳が痛いっす。時間があれば発表直前までpptファイル直してたりする自分は論外っす。
第七条、 プレゼンの練習は聞き手への誠意!発表に向けて努力・練習・準備した演者の誠意は必ず聞き手に伝わります。たとえどんな流暢な演者でも準備してこなかったプレゼンは鼻につきます。
ああ…耳が痛い…そして何だかやけに身につまされる…というか身に覚えがあるような。
第八条、 時間を守る!短いのは大歓迎!時間オーバーしたら二度と呼んでもらえません!
…これだけは自信がある…かな?…単にいつも尺が短いくらいの内容のものしかできないって話もあるけど。
第九条、 入れるかどうか迷った時は、そのスライドは抜こう!
これは昔言われた。pptファイルのスライドは出来るだけ少ない方がいいと(同時に1枚のスライド内の文字数はできるだけ少ない方がいいとも言われた)。
第十条、 前をみてプレゼンしよう!
一応、これもそれなりに出来ている気はする…まあ、大事ですよね。「はったり」って。
第十一条、 短い数分の発表時間のときほど、しっかり練習して、そしてかえってゆっくり話そう!
ですね。早口になってしまいがちな自分なので、いつも「ゆっくり話す」は心がけております。
第十二条、 自分が何を喋ったかではなく(自己満足)、相手に何が伝わったかが重要!細かいdetailは、聞き手が理解できたら質問が出るので、detailはそこで説明すればよい。
ですよね。この「自分が何を喋ったかではなく(自己満足)」って辺りは身に覚えのある人は多いのではないでしょうか…え?お前はどうなんだって?
自己満足できるくらいの発表ができた試しはありませんorz
…ってなわけで、皆様の参考になれば幸い。
ちなみにこの手の書籍って、医学系は結構多いんですよね。
国際学会English挨拶・口演・発表・質問・座長進行
医歯薬出版 2007-04 |
流れがわかる学会発表・論文作成How To―症例報告、何をどうやって準備する? 佐藤 雅昭 メディカルレビュー社 2004-01 |
英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻―忙しい若手ドクターのために 上松 正朗 南江堂 2006-04 |
これから学会発表する若者のために -ポスターと口頭のプレゼン技術- 酒井 聡樹 共立出版 2008-11-21 |
心理系でもこういうのないかな…とも思うんですが、需要を考えると多分出しにくいんだろうなあ。
そんな感じで直近の発表(学会発表じゃないけど)の準備は少し早めにしようと誓うワタクシなのでした。
そして、お時間あれば順位確認後戻ってきていただけるとうれしゅうございますよ→学問・科学ランキング