臨床心理学

私が臨床心理士になっている理由(6)

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いったいいつまで続くんだ~?というこのシリーズ。過去ログはこちら↓
私が臨床心理士になっている理由(1)
私が臨床心理士になっている理由(2)
私が臨床心理士になっている理由(3)
私が臨床心理士になっている理由(4)
私が臨床心理士になっている理由(5)
院生の頃、2ヶ月も入院したり裸で寝ている時に包丁つきつけられたりしたわけですが、そんな大学院生活も○年目を終えようとしていたとき、師匠から某総合病院で心理職の後釜を探している…という話を聞き、試験を受けに行った…というところまででした。
ODという名のニート」目前だった私にとってはそれは魅力的な話であり…
「どんな試験すんのかなぁ」とワクワクテカテカしながら病院に行ってみたのですた。
+   +
  ∧_∧ + 
 (0?・∀・)    ??
 (0?穐 ∪ +     oo
 と__)__) +


試験を行うという部屋に行ってみるとそこには
10人くらいいるじゃないですか~!
その人たちと色々話してみたのですが、某有名私大(私があんまり好きじゃない大学)のM2数名とD1数名、あとは現場で働いている人数名という感じでした。
で、あとから聞いた話によると、実は別の日にも同じくらいの人数が同じ試験を受けてたということで…実質20倍くらいだったようです(結構すごいな>自分←自画自賛ヤメレ)。
「そういやペーパーテストなんて実は久しぶりかも?」とか思いながらワクワクテカテカしているうちに試験が始まりました。
で、試験を受けながら思いましたよ。「こりゃ、M2じゃ無理だろう」と。つーか「筆記用具を持ってくるように」とは言われていましたが、まさかこんな本格的にペーパーテストやらされるとは思ってませんでした。
仕事内容はアセスメントが主ということで、そらもう実践的な問題がてんこ盛りですたよ。
WAIS-Rの下位検査のプロフィールと各IQの指標、ロールシャッハのプロトコルとスコアリングをまとめたもの、あとは簡単なケース概要が提示され、「この症例への力動的精神療法の適用について、検査結果の解釈をふまえて述べよ」
とか…
ケース概要と検査オーダー(~について知りたい)が提示され、「このオーダーに対応するためにはどのようなテストバッテリーを組む必要があるか、その理由を含めて述べよ」
とか…
それまであまり使わなかったベンダーとかクレペリンの結果なんかが関わってくる問題もあったりして結構焦ったんですが、まあ自分としては何とか書けたような気がしました。
あと、ロールシャッハ関連の問題は主にエクスナーでスコアリングされていたので(片口も併記されてはいた…かな?)、片口メインでやってる私はそこでも結構焦りました。その頃、エクスナー関連の文献の抄読会などもやっていたので、何とか対応できましたが(さすがールシャッハスト職人!)。たぶんロールシャッハのSVを定期的に受けているような人じゃないと、あれに対応するのは無理だったのではないかと思います(感謝します>師匠)。
で、ロールシャッハ関連の問題でスコアリングが「違うんじゃ?」と思うところがいくつかあって、「指摘してやろうか」的なアフォな考えが頭に浮かんできたりもしたんですが、さすがにそれをするほど現実検討力が低下しているわけではなかったようです。
そんなこんなでペーパーテストも終了。その後、一人ずつ面接ですた。
面接室に入ると、前にずらりと数人の白衣を着た人(もちろん医者)が並んでいて、色々と質問されましたよ。
「元々なんで臨床心理学を学ぼうと思ったのか?」とか
「これまでの臨床経験は?」とか
「研究テーマと修論の内容について詳しく」とか
…他にも色々聞かれたような気がするんですが、さすがに結構昔のことなので細かいところは忘れちまいました。
後に上の方の先生に聞いたところによると、私が単科の精神病院で○年間実習してたところが良かったとのことでした。うちの病院は典型的な統合失調症の患者さんが少ないだけに、なおさら精神科医療の実際のところを知っている心理職じゃないとやらせたくなかった…と。「クリニックしか知らないような学生」はその時点で×だったそうで。
あと、自分は元々臨床志向というよりも研究志向が強かったこともあって、研究についてはそれなりに語れたところも自分的には良かったんじゃないかなと思っています。この頃、そもそも自分の人生に対してあきらめ感が非常に強かったので、「ま、どうなってもいいかぁ」という気楽な気分で受けられたのもひょっとしたら良い方向に作用したのかもです。
こんな感じで試験は終わりました。あとは結果を待つばかりでした…
…ってもったいぶっても仕方がないので書きますが、この試験、合格したので今ここにいます。ペーパーテストも一番出来が良かったそうですし、面接でも全会一致で私に決まりだったそうな(すごいな>自分←だから自画自賛ヤメレ!)
このシリーズもうちっとだけ続きます。

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