心理・精神医学本

科学論文の英語用法百科

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先日の日心臨の書籍コーナーをうろうろしていた時に見かけた本…というか、たまたま売り子さんが暇だったのか声をかけてくれて激レコメンだったのがこの本です。
いや、確かにそこの一角はあんまり人がいなかったので、私もちょっとゆっくり見ることができましたし、そして売り子さんもわりと継続的に暇だったようにお見受けします。心理系・精神医学系に強い出版社というわけでもないでしょうし、地味っちゃあ地味なんですが。
でもこの本はかなり良さげな感じがしますよ。

科学論文の英語用法百科〈第1編〉よく誤用される単語と表現 科学論文の英語用法百科〈第1編〉よく誤用される単語と表現
Glenn Paquette

京都大学学術出版会 2004-09
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世界的な理論物理学誌の英文校閲者を務める著者が、日本人の間にほぼ普遍的に存在するとも言える、英語についての誤解が招く表現上の問題とその解決の方法を、英語理解の根本にまで立ち入って解説する。たとえばあなた、These cross sections are all about the same.という文章のどこに問題があるか、指摘できます?

筆者は外国人ですが、訳本ではありません。紹介文にあるように、学術誌の英文校閲者が日本人の間違えやすい表現の問題を実例を挙げて解説している…という本です。
出版社のページには目次が載っておりますよ。
京都大学学術出版会:科学論文の英語用法百科 第1編
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876986293
英語を読むのはまあまあできるんですが、英作文が壊滅的にできないワタクシにはもってこいの本かもしれません。
…が、問題はAmazon.co.jpのレビューにもあるように「例文がすべて物理系に限られるところにある」ってところかもです。
んでもまあ、英語論文書く際には心理系であっても当然それに適した表現能力ってのが必要なわけですし、その辺に関しては分野問わずってことなのだと思うのですよね。
同じく出版社のページには

英語の世界でイニシアチブをとれる論文を書けるかどうか? 自然科学系はもちろん、いまや人文社会系研究者にとっても、「生き残り」の必要条件になりつつある素養を磨くための決定版。大学内書店のベストセラーです。

と書かれてあります。確かに売れそうな本ではあります。
700ページ近いこのボリューム、そしてこの本の英語版pdfファイルを収録したCD-ROMが付録についてこの価格は、実は安いんじゃないかと思ったり。
ちゃんとした英語論文が書けるようになりたい人なら…というところですかね。
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