臨床心理学

結局はどれだけ精度の高いアセスメントができるか否かだと思います

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「なんちゃってカウンセリング」を超えての最近のエントリ、「まともなカウンセラーの見つけ方、探し方」シリーズを読んで納得。
まともなカウンセラーの見つけ方、探し方 ① 長めの前置き(06/07/31)
まともなカウンセラーの見つけ方、探し方 ② 定義(06/08/01)
引用させていただきます。

「クライエントの状態を悪化させないこと」がカウンセリングにおける最も重要な原則のひとつだと考えています。したがって、私が考えるまともなカウンセラーとは、「たとえクライエントを良くできなくても、極端に悪化させることはない(もしくは、悪化させないことを重視する)」カウンセラーのことです。

うん。納得です。最低限、それは守られなければならないことかと。
「んなの当たり前じゃん」なんて思う人もいるかもしれませんが、エセラー(もちろん臨床心理士資格保持者の一部も含む)の皆様方におかれましては、決定的にその辺の視点が欠けてらっしゃる方が多いようです。
で、ひょっとしたらその続きで出てくる話題なのかもしれませんが、専門分野の一つが心理アセスメントである私としては、やっぱりどれだけ正確なアセスメントができるかどうかが「極端に悪化させることはない」「悪化させないことを重視する」ということに繋がるのではないかと思うのですね。
もちろんここでは「心理アセスメント=心理検査」ではありません。どれだけ妥当な見立てができるかということですね。
孫子の有名な言葉に「敵を知り己を知らば百戦危うからず」というのがありますが、クライエントに関しての妥当なアセスメントができて、そして自身の臨床家としての能力についての妥当なアセスメントができて、初めて「クライエントの状態を極端に悪化させないこと」が可能になるのではないかと思います。
それができていれば、自分の手に負えないケースは速やかにリファーすることも可能です。状態を悪化させてどうしようもなくなってからリファーするなんて最悪です。
…とまあ、何度かここで述べているようなことでありますが、あまりに納得してしまったので思わず書いてしまった次第。
「まともなカウンセラーの見つけ方、探し方」シリーズ、どこに着地するのか期待しております。

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