資格問題

臨床心理士を目指す中学生に贈る言葉と紹介したい本

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昨日のエントリ、大リニューアルの予感のコメント欄で、臨床心理士を目指す中学2年生のしょちょうさんからコメントいただきました。
臨床心理士を目指す中2のブログ
そちらのコメント欄にも書きましたが、実は私、しょうちょうさんのブログの存在は以前から知っていて、たまに閲覧もさせていただいておりました。その上で敢えてリンクにも入れず、こちらからコメントやトラックバック等をしなかったのはいたいけな少年に対して、大変大人げないことを言ってしまいそうで恐かったからです
ただ、見つかってしまったからな~…うーん…やっぱりこれだけは言っておきたいよなぁ…というわけでしょちょうさんにはこの言葉をお贈りします。

臨床心理士なんて目指さない方がいいですよ

と(あぁ…言っちゃった)。
まあ、高校生(やその親)から進路に関する相談を個人的に受けた場合(プライベートで)にはいつも言ってるセリフなんで「いまさら感」はなきにしもあらずですよ。
てか、そもそもしょちょうさんがなんで臨床心理士を目指しているのか、そちらのブログを読んでも全く理解できないんですが、それは私がアホだからなのでしょうか?
しかし中学生くらいの頃に中途半端に目標を設定して、(気持ち的に)後戻り出来なくなってしまうような事態は避けた方がいいと思うし、目指すならもっと高い目標を持った方がいいと思うんだけどなぁ…(ちなみに私の中学時代の目標は「世界征服」でした)。
そんなしょちょうさんに、そして臨床心理士を夢見る全ての若者にお薦めしたい本がありますよ。
これです↓

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世間に資格関連の本は山ほどありますが、この本はいいっすよ。
きれいごとは一切抜き」のキャッチフレーズ通り、とにかく本音で様々な資格の紹介をしておりますよ。
臨床心理士に関してちょっと抜粋してみますと…

最初に釘を刺しておく。どんなに人気でも「心理学」で食えているのは心理学者と、ごく一部の臨床心理士だけだ。われわれがテレビや書物を通じて接している「こころの先生」のほとんどは精神科医。医学部を出た医者だ。

現状ではよくいって発展途上、悪くいえば構造的伸び悩み資格である。心理学好きの大学生や社会人にも、心理学科志望の高校生にも、「安易に考えるな!」ともう一度強調しておく。

これといった就職の常道がないということは、「活躍の場はいろいろ」とも言い換えられるのだが、現実的にはキツキツの職探しになろう。待遇も非常勤に高給を払うところはない。駆け出しからしばらくは自分ひとりが食べていければ御の字だ。40代、50代になっても非常勤の掛け持ち状態という心理士もいる。

とまあ志望者にとってはキツイ言葉の数々が並んでますが、実情は「その通りです」というしかないですよね?>臨床心理士の方々
社会福祉士を持っていて病院のMSWをしている妻に「社会福祉士」の項目を読んでもらいましたが、やはりかなり妥当な内容だそうですよ。
資格本というと多くは良い面ばかり強調して書いてあるものですが、その点、この本はしっかり実情を捉えておりますし、「やりがい」「収入」などといった本当に志望者が知りたいことは押さえられています。
夢見がちな若者の皆様には是非!読んでいただきたい本ですよ…ただし、この本は2005年3月に出た『2006』年版で毎年改訂しているみたいなんで、たぶん来年の3月にはまた新しい版が出る可能性大です…が、しょちょうさんには今すぐ読んでいただいて感想をおうかがいしたい次第でございます。
ちなみにこの本のお勧めとしては「どうせなら精神科医になれ」だそうですよ。私もそう思います。ただ「医者になれないから臨床心理士」ってのだけは止めてください。ダメ。絶対。

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