資格問題

臨床心理士ユニオンに関してあえてネガティブな論調で語ってみるよ

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昨日のエントリ、「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよで取り上げたように、我が国初の臨床心理士の労働組合が誕生しました。
この動き自体は私も個人的に応援したいと思います。応援したいとは思うんですが…。
ぶっちゃけ、臨床心理士が労働運動するのってどうなんでしょう?
例えば、08/08/05のエントリ、自分の時どうだったかを思い出しつつ「現場実習の意義」についてそろそろまとめてみるで述べた、私の大学院時代の外勤先の常勤心理士さんの件。
この件ってまさに「不当解雇」そのものですよね。
もちろん労働基準法なんかに基づいて、色々と対処できる問題でもあると思います。
NPO法人労働相談センターのサイトのコンテンツ、「こんなときどうする-労働相談Q&A」の「解雇」の項目には色々と参考になることが書いてあります。
まさに労働組合の出番!じゃないすか。
で、仮に労働運動を行った結果、不当解雇であることが認められて、その心理士さんがその職場で働き続けることができたとして、果たして気持ちよく仕事できるのでしょうか?


心理士としては一人職場であり(だからこその「団結」なんでしょうけれども)、仲良くしている同僚はいると言っても何となく偉い人から目をつけられたりして。んでもって、これは前にも書きましたが関わっている患者さんが、その心理士がビラ配りだったり団体交渉だったりをしている場面を目撃していたりした場合、治療関係にも何らかの影響が出てくる可能性もありますわな。
…どうなんでしょう?これはひょっとして「労働運動」とかに対する、私の偏見が関与しているのでしょうか?
労働者の権利として団結権、団体交渉権、争議権が認められているってのも頭では理解しているつもりなのですが…。
昨日のエントリに対するはてブコメントでafcpさんはこのようにおっしゃっております。

応援したい動きではあるけど、社会的な地位(≒国家資格?)を確保する前にこっちを頑張りすぎると、職場そのものがなくなるかも…。

そーなんですよねえ…。
そういや、医師の全国労組ってのもできるらしいっすね。
【医師労組】 ドクター・ユニオン 【待遇改善】病院・医者板@2ちゃんねる
医療関係だとこんなのもありますわな。
日本医療労働組合連合会(バナーで「9条うんぬん」といか言ってるのは、何か医療と関係あるんでしょうか?ってのはまた別のお話)
ある程度社会的地位があってこその労働運動じゃないかという気がしないでもない。医師とか看護師とかですら待遇はやっぱり問題があったりするわけですが、社会的地位って点で心理士よりもまだマシですわな。
そして、サスティナブルな地球で生きたい心理学オヤジの日誌、 「心理学オヤジのヒマラヤ日誌」改めの本日のエントリ、心理士のユニオンではこんな意見も。

具体的な獲得目標は何?
約2万人の臨床心理士って、業務を遂行する力は一様なの?
身分法や、制度の整備が不可避じゃないのかな?

自分のことだけ言ってると、幅広い支援は得られず、孤立するよ・・・

今回の8名の要求は賃金を中心とした改善要求ってことで足並みはそろっているんでしょうけれども、「約2万人の臨床心理士」全員の足並みをそろえるのは不可能ですわな。
そして「身分法や制度の整備」ってのは、つまるところ国家資格化であり…ってそれ「だけ」ではないかもしれませんが、少なくとも社会構造を変えるくらいのことは必要ですわな。多分。
んで、前回のエントリでも言いましたが、今回の動きが国家資格化の問題にどんな影響を与えるのか結構興味深いところだと思います。必ずしも国家資格化を推進する動きに繋がらないかもしれない。てか、ひょっとしたら国家資格化の動きを後退させる要因になるかもしれないなと思ったり思わなかったり。
色んな可能性を考慮に入れつつ、今後の展開に注目したいと思います。

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