久々に臨床心理士ユニオンの話題など。
…の前に、臨床心理士ユニオンに対する現時点でのワタクシのスタンスの確認をば。
別に労働運動やるのはいいと思います。勝手にやってください。ただ、少なくとも現時点での臨床心理士ユニオンの主張や活動に関しては同意するつもりはありませんってことで。
なお、これまでの経緯なんかについては当ブログの過去ログ、もしくは関連サイト・関連ブログをどうぞ。
・「臨床心理士ユニオン誕生!」だそうですよ(09/04/06)
・臨床心理士ユニオンに関してあえてネガティブな論調で語ってみるよ(09/04/07)
・臨床心理士ユニオンが第1回団体交渉の報告をしておりますよ そして「職業として確立する」ってどういうこと?(09/04/13)
・臨床心理士ユニオン 第2回団交のみどころ(09/04/26)
臨床心理士ユニオンのホームページ
http://shinrishi-union.jimdo.com/
NPO労働相談センター・スタッフ日記
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001
臨床心理士カテゴリー - 労働相談センター・スタッフ日記
さて、少し前の話になりますが第8回の団交の記事がアップされておりますよ。
心理士ユニオン 東京都・事業団との第8回団交 - 労働相談センター・スタッフ日記
とりあえずいつも思うのですが(そしてどこかで同じ意見を目にしたこともありますが)、この人たちの服装はなんとかならんもんですかね?何でこんなカジュアルなの?
「何らかの意図があって」「敢えて」こんな服装なのでしょうかね?そうなのだとすると、戦術として一体どんな意味があるのか是非とも聞いてみたいっす。
自分は基本的にファッションセンス皆無な人間ではありますが、せめてTPOは気をつけようと思ってます。それなりの立場の人と、それなりの場で、それなりの交渉をしようと思ったら、少なくともスーツだろうなぁと思うのですが…。それって労働運動業界wでは非常識なことなのでしょうか?
そして、上記リンク先記事に書かれているやりとりもなんだかなぁという感じです。
いっこうに心理職の劣悪な待遇を改善する方向性を見せない事業団に対して、今回の団交でユニオン側は、そもそも事業団として心理職の労働条件や待遇の現状についてどのように認識し、今後どのように変えていこうとしているのかを問いただしました。
これに対する事業団の回答は「東京都の指定管理料から考えれば妥当な線」「現在の待遇についてはレベルが低すぎるとは言えない」という許しがたいものでした。月の手取りが13万円台、年収238万円という非常勤心理職の低レベルな待遇を、いったいどういう感覚をもって「妥当」とか「低くない」とか言えるのでしょうか。
「いったいどういう感覚をもって」って、「東京都の指定管理料から考えれば」ってことでしょ?
ユニオンのメンバーからは「あなた(事務局次長)の給料はいくらなのですか?」という疑問が思わず出ました。当然の質問です。雇用する側も雇用される側も同じく低い待遇に甘んじ、痛みをともに分かち合っているのなら話は分かります。それがあり得ない程の格差が存在しているのです。
平井事務局次長は「仕事の内容も違うし、常勤と非常勤の違いもあるし、勤続年数も違うので、わたしの給料とは単純に比較できない」と言って回答しませんでした。ユニオン側が問うているのは、雇用する側にも雇用される側にも養うべき家族もいて生活費もかかる中で、現場の職員にだけ劣悪な待遇を押しつける事業団のあり方に疑問を感じないのかということです。
> 「あなた(事務局次長)の給料はいくらなのですか?」
って、関係ねーじゃん。
> 「仕事の内容も違うし、常勤と非常勤の違いもあるし、勤続年数も違うので、
> わたしの給料とは単純に比較できない」
ってのも、妥当な回答だと思うわけで。
> ユニオン側が問うているのは、雇用する側にも雇用される側にも
> 養うべき家族もいて生活費もかかる中で、現場の職員にだけ
> 劣悪な待遇を押しつける事業団のあり方に疑問を
> 感じないのかということです。
じゃあ、そうやって質問すりゃあいいじゃないですか?何なんですか?「察してちゃん」ですか?
労働運動ってこういうもんなんですか?少なくともブログを通して見る限りでは、ひたすら自分の側の主張をし続け「ごねている」だけのような気がしてならないのですが。一般的にはそういう戦術が「有効」であるとされているのでしょうか?
一応、バックにはその道のエキスパート(?)である、労働相談センターがついているわけでしょ?服装のことも含めて、そういう戦術的な指南ってしないのでしょうか?指南をしてこれなのでしょうか?
恐らく、上記ブログで触れられている部分は交渉のごく一部なのだとも思います。だとしたら、何でこんなツッコミどころ満載な部分を抜き出してきているのでしょうか?
なんかもうわがんね。
そしてそして。
これは細かい「戦術」の問題というよりも、「戦略」レベルの話になりますが…
臨床心理士の資格を持っている人も持っていない人も心理職であれば、臨床心理士ユニオンに加入できます。ユニオンの団結力で待遇改善を勝ち取りましょう。
そもそも、なんでこの事案を「臨床心理士」の雇用問題としたのでしょうか?「非常勤公務員」の雇用問題としてだったら、より幅広い層からの支持や、より多くの人の賛同が得られたのではないでしょうか?
一口に「臨床心理士」ったって、職域も違えば経歴だったりそれこそ年収だったり違うわけで。その辺を踏まえて、より問題の共有が容易であろうと思われる「非常勤公務員」ではなく、敢えて「臨床心理士」の雇用問題としたその戦略的な意図が知りたいです。
以上、たんに私が不勉強なだけなのかもしれませんが、でもそのレベルの人を説得できないようじゃ、戦略的にも戦術的にも相当お粗末なのではないかと思う次第なのでありました。
私の事実誤認だったりがありましたらご指摘いただけるとありがたく存じます。同時に反論なんかもお待ちしております。