
いや〜、なんだか忙しくて更新できませんでした。もうすぐ夏休みも終わりですし、子ども達の宿題とか色々…ってことで言い訳終了。
さて、13/08/12のエントリ、改めて考えてみる。スクールカウンセラーの時給は適正?のコメント欄にて何人かの方からコメントをいただいたまま、完全放置になってしまい大変失礼しました。
コメント返信は当該コメント欄にて個別にさせていただこうと思っておりますが、その中で兵庫教育大の冨永良喜氏(ブログ:ストレスマネジメントとトラウマ・Twitterアカウント:@hotanshin)よりこんなコメントいただきました。
2コメントいただいたうちの一つを全文コピペさせていただきます。読みやすいよう、若干の改行なども加えさせていただきました。
冨永良喜 13-08-14 (水) 9:36 編集
>ロテさん
> 例えばSCの常勤化なんかを進めることによって、
> より適正な給与水準にするという方向が
> より良いと私には思われるのですが…
> 大きな変革には少なからず「痛み」も
> 伴わざるを得ないでしょうし。これは賛成ですが、教育分野の常勤化は相当ハードルが高いですね。50才前後の現職中学教師が年収750万円前後(地方自治体によって異なりますが)、SC週5日・非常勤29時間ではせいぜい500万円。若いSCはいいでしょうが、キャリアを積んだSCは、SCを離れていきますね。これでは。それで、教育分野の教師以外の専門職で、ある県の特別支援学校では、看護師の常勤講師を雇用しています。1年契約ですが、ほぼ教員と同等の給与体系になっているそうです。でも、これは相当ハードル高いですよ。官僚にも国会議員にも、臨床心理士出身の方いないのではないですか。いや厚労省にはいましたか。文科省にはいませんよね。
教師や医師は歴史がありますよね。だから、国会議員をたくさん排出している。臨床心理士の国会議員はいないので、ロテさん、3年後、参議院に立候補してはどうですか?
えー?出馬ですか?出馬しちゃいますか!?
ぶっちゃけ、私には無理です。ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)(いわゆる三バンってやつですね)いずれも持ち合わせてはおりませんので。
その点、医師や看護師は母数が違いますから、職能団体の後援はかなりの政治的な威力を発揮しますよね。「数は力」ってやつでしょうか。
結局、こういうところが職業間の政治力の差ってやつなのだと思います。そういう意味では、臨床心理士が「(まずは)数を増やす」という戦略をとったのは、政治的には間違っていなかったと思います。それでも票田として国政に影響を及ぼすほどではないでしょうけれども。
しかし、実際のところ、これまで「臨床心理士資格保持者」の国会議員っていたのでしょうか?
河合隼雄氏は文化庁長官を3期4年余在任されましたが、それとてあくまでも「民間人の起用」であり閣僚でもなかったわけですよね…。その他は…私は寡聞にして知らないわけですが、どなたか詳しくご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいませ。
ちなみに、現職の国会議員で、医師、看護師、教諭(高校・中学校・小学校)出身の方がどれくらいいるのか、ちょっと調べてみました。
こういう時、今は便利なサイトがあるのですね。こちら。
国会議員の名鑑 ぷぶりすてら - 国会議員を検索してみよう! -
ちゃんとリストアップされておりますよ。
まずは医師出身の方。現職では21名ですね。
自民党による「心理職の国家資格化を推進する議員連盟」の幹事長である鴨下一郎氏の専門は心療内科なんですが、精神科医がいるのかどうかはちょっと気になるところ。精神科医で国会議員と言えば水島広子氏がいましたが、2005年の衆議院議員選挙で落選した後は出馬はしてないのですね。
さて…次はこちら。
医師と比較すると少ないですが、それでも現職で4名ってのはすごいです。ちなみに高階恵美子氏は保健師の資格も持ってらっしゃるようです。
そして今度は教諭出身の方。
・高校教諭出身の国会議員一覧-国会議員の名鑑 ぷぶりすてら
・中学校教諭出身の国会議員一覧-国会議員の名鑑 ぷぶりすてら
・小学校教諭出身の国会議員一覧-国会議員の名鑑 ぷぶりすてら
色々な意味で有名な方々が何人かいらっしゃいます。小・中・高で合計すると12名。職能団体のみが支援してるわけじゃないでしょうし、逆にそうした支援は受けていない方もいるのかもしれませんが、やっぱり層は厚いですね。
ちなみに、社会福祉士・精神保健福祉士を持ってらっしゃる方だと、私が探した限りでは1名のみいらっしゃいました。
自己紹介のページを見ますと…
資格
社会福祉士・精神保健福祉士・保育士
とあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
臨床心理士出身の国会議員(それが私ではないことは確実ですが)が誕生するのはいつの日やら…それ以前に臨床心理士という資格がいつまであるのかという問題もありますが、少なくとも心理職に理解のある政治家が増えて欲しいものだなあと素朴に思う昨今なのでありました。