臨床心理学

自分にとっての「普通」が他人にとっては「普通」じゃないかもしれない

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日常生活においてもそうですし、ネットの中でもそうです。「普通」とか「一般的には」みたいな言葉が気になる今日この頃です。つか、臨床実践の中でも結構重要な言葉だと思ったりもします。
最近の2ちゃんねる発祥の言葉としては「常考」とかそれがさらに短縮された「JK」なんてのもありますが。
JKとは - はてなダイアリー
そういうのを見たり聞いたりすると、「それは誰にとっての『普通』なのか」「誰にとって『常識的』なのか」みたいなことを考えるのです。
そういやこんな本もある(読んでないけど)。

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書) 「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)
泉谷 閑示

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タイトルにも書きましたが、自分が「普通」だと思っていることが、他の人にとっては「普通」ではない可能性があります。結構便利な言葉だと思うわけなんですが、安易に使わないようにしたいなあと思うのですよね。
てなことを考えつつ、ちょこっとググってみたらこんなん見つけました。
障害児医療から カルテに書かないこと23 「普通」って、なに?自立をめざして 特別支援教育Webマガジン
無断転載禁止なんで引用はしません。リンク先を読んでくださいな。


上でもちょこっと書きましたが、臨床場面でも患者・クライエントから「普通」って言葉が聞かれることがよくあります。もちろん、ネット上でのやりとりのように「その『普通』って何?」みたいなことを聞くことはありませんが(いや、ケース・バイ・ケースなのであるかもしれない)、少なくともその患者・クライエントのことを理解する上で、彼らの言うところの「普通」の意味って大事だよなあと思ったりする。
そして、やっぱり臨床場面でも(というか、臨床場面でこそ)、安易に「普通」なんて言葉を治療者側が使っちゃいかんよなあと思うわけでして。これ「安易に」ってところがミソです。
そういや、上記リンク先で「普通とそうでないものとの境界はどうやって引くのだろうか」ってなことについて書かれておりますが、学部時代の臨床心理学概論みたいな講義で一番最初にやった内容は「異常とは」みたいなことだったなあ…とふと思い出したり。
そんなことを朝からダラダラと考えているワタクシなのでした。
今日もお仕事がんばりたいと思います。

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