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都内在住46歳の男性臨床心理士が「原発事故で精神的苦痛」と東電を提訴

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こんなニュースが。

「原発事故で精神的苦痛」と都内男性が提訴 東電は争う姿勢MSN産経ニュース

東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、不十分な情報公開などで不安が増大し、精神的苦痛を受けたとして、東京都内の臨床心理士の男性(46)が東京電力に10万円の慰謝料を求めて東京簡裁に提訴していたことが19日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で、東電側は争う姿勢を示した。

男性は訴状で、東電の情報公開について「正確な情報を得られず、恐怖感や不安が高まった」と主張。「事故が起こらないよう十分な対策を講じるべきで、対策が不可能であれば原発建設を断念すべきだった」としている。

東電は、原発事故を引き起こした東日本大震災は「関東大震災とは比較にならない規模」であり、「異常で巨大な天災地変について、対策を講ずる義務があったとまでいえない」として、請求棄却を求める答弁書を提出。また、男性の居住地である都内については「人体に被害が生じるレベルの危険性はない」とし、都民が「『極度の不安感、恐怖感』を持つような状況には至っていないことは明らか」と主張している。

百歩譲って、確かにいつか誰かが訴えねばならないとは思うんだけど…なんであなたが?

「男性の居住地である都内については人体に被害が生じるレベルの危険性はない」「都民が『極度の不安感、恐怖感』を持つような状況には至っていないことは明らか」という東電の主張は至極まっとうなような気がしますよ。

ついでにこういう場合「臨床心理士」という肩書きは必要なのかね?「都内在住46歳男性」だけでもいいんじゃないでしょうか?

わざわざ「臨床心理士」まで載せたのは産経さんの意向なのか、それともこの男性自身の意向をくんだのか…というのも気になるところ。

裁判を受ける権利は日本国憲法の定める基本的人権の一つであり、個人的には「まあ好きにやったら」的な感じではあるのだけれども、世間から「臨床心理士ってこんな人ばっかなの?」的なことを思われてしまうのはなんかイヤーんな感じ。

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