臨床心理学

【日心臨07参加記録】すげえ本を見つけてしまった【2日目】

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日心臨大会2日目(つか昨日はワークショップの日なので実質1日目)です。
書籍コーナーをブラブラしたり、ネット繋がりのお友達と初めて会ったりなんてことをしていて結構充実した1日だったわけですが、何があれってこの本を見つけたことが本日最大の収穫かもでございますよ。

心理療法・失敗例の臨床研究―その予防と治療関係の立て直し方 心理療法・失敗例の臨床研究―その予防と治療関係の立て直し方
岩壁 茂

金剛出版 2007-09-27
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ホント出たばっかりの本です。
出版社のページより紹介文コピペ。

この本は,心理療法の失敗と,その後の治療関係の立て直しについて,実践と理論の両面から検討された臨床・研究成果をまとめたオリジナリティ溢れる一書である。

心理療法は失敗する。多少にかかわらず,方法を誤っていたり,要望を汲み取れなかったり,何気ないコメントが小さなトゲのようにクライエントを傷つけてしまったりし,二人のあいだに誤解が生まれてゆく。そのままだと,やがては,セラピストとクライエントの関係が壊れてしまうことにもなりかねない。多くの臨床家は,そうした経験を一度でもすることだろう。

本書は,そうしたさまざまな失敗について,その原因と回避,失敗に陥った後の解決法などを考えたものであり,セラピーの場で人と人が出会うということへの深い思索と,心理療法に対する新たな世界観の提言に,読者は勇気づけられるはずである。そして,心理療法の底流となる「基本となるもの」に気づかされるに違いない。

心理療法の世界は,新しい時代に入ろうとしており,本書はその道標となるものである。学派を超えて,多くの読者に読んでもらいたい一冊である。

すげえ良書の予感大!じゃないですか?


つかとにかく「単著である」「引用文献・参考文献が豊富」「索引が充実している」って3点だけでももう良書確定なわけですが、さらにこれは「失敗例」についての本なわけですよ。
これまで何冊か「心理療法・カウンセリングの失敗」に関する本は取り上げてきました。しかし、これは決定版なのではないかと思うのですね。
効果研究などの結果も踏まえ、「失敗」に関する要因を丁寧に見ていきつつ、さらに失敗を防ぐ方法を具体的に提示する…実践的にも役立ちますし、また研究上も得られる示唆は豊富なのではないかと。
初学者にも中堅にもベテランにも読んでいただきたい一冊。マストバイ!(昨日に引き続き)ですよ。
ちなみに著者はジャニーズ系らしいっす。一度ご尊顔を拝見したいものでございます。
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あ、あと資格問題のシンポなんかにも出てみたんですが、その辺のレポはまた明日にでも(そういや大塚御大が「そういうことを言うとすぐにホームページに書かれる…」なんてことをおっしゃってましたが…)。

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