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【ワタクシ的には】藤山直樹著『集中講義・精神分析 上巻』【今年のNo.1】

更新日:

08/11/04のエントリ、藤山直樹著『集中講義・精神分析 上巻』でもご紹介したのですが、再度しつこくご紹介。

集中講義・精神分析 上 (1) 集中講義・精神分析 上 (1)
藤山 直樹

岩崎学術出版社 2008-11
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タイトルにも書きましたが、この本、ワタクシ的には今年No.1の良書なのではないかと思っております
当ブログ的大ベストセラーのこれとか

精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に 精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に
馬場 礼子

岩崎学術出版社 1999-09
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おすすめ平均

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あるいはその続編のこれなんかも

精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に 精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に
馬場 禮子

岩崎学術出版社 2008-07
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それはそれで相当な良書ですし、特に後者は今年、学会会場で相当売れてたみたいです。
んで、この『集中講義~』ですよ。上記2冊と同様、実際の講義の再録という内容ですがこれら以上に売れて欲しい=皆様に読んでいただきたい本だったりします。個人的に。


とは言っても、そもそものコンセプトが全く違うわけなんですけどね。
馬場氏の本は「精神分析的心理療法」に関しての内容であるのに対し、藤山氏の方は「精神分析」(「学」がつかないところがミソ)に関するものなのですよ。恐らく多くの臨床家にとっては馴染みのない「営み」について書かれているわけなのですが、それでも「力動的心理療法」や「精神分析的心理療法」なんかを標榜している方は多いでしょうし、そうした治療のエッセンスがどういったところから抽出されてきたのか、それを知っておくのは必要なのではないかと思うのです。
内容的にはアレですよ。ものすごく濃いです。カルピスの原液よりも濃いです。
そしてその濃さにも関わらずものすごく読みやすいです。やっぱり講義形式だけのことはあります。
前のエントリでもちょろっと書きましたけれども、いくら上智の学生さんが頭がよろしいとは言え、この講義の内容というか神髄を本当に理解できた学部生さんはいるのかな?という辺りは疑問です。というか、私も本当に理解できているのか怪しかったりします(まあ、私もぺーぺーですからね)。
その辺は著者も理解しているらしく(そら、そうだろう)、それでもこの講義をしたというのはすげえなあと思うわけですよ。
読みやすさからすると、初学者でも充分に読める内容ではありますが、中堅~ベテランに読んで欲しい…というかその辺の人達から好評っぽいです。
マジお勧めです。読んでください。
そして、精神分析に対して批判的な方にもこの本はお薦めです。そういう方がこの本を読んだとして、恐らくそういう批判的な姿勢は変わらないと思います。むしろそういう姿勢が強くなるかもしれません。ただ、精神分析という営みの中で、当事者がどんな思いでいるのかという辺りを分かっていただければ、その批判も少し違ったものになるんじゃないかと勝手に思ったりしている私がいます。
マジお勧めです。読んでください。
あ、表紙にもちょこっと書かれていますが、実際の板書で使われた絵が掲載されているのもワタクシ的には面白かったです。ヘタウマ…というかぶっちゃけヘタな絵だと思うのですが、味があって大変よろしいです。
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惜しむらくはAmazon.co.jpで注文するとなんだかえらく時間がかかってしまうことですよ。現時点で「通常3~5週間以内に発送します。」だそうで…
…発売日に関することでもちょこちょこと書きましたが、どうやらAmazonで取引している取り次ぎ(=簡単に言えば本の問屋さん)がアレっぽいらしんですが、その辺はまた別のお話ってことで。
ぶっちゃけ当ブログ経由でご購入いただくのが一番うれしいんですが、「早く読みたい!」って方は他の書店でご購入くださるのが吉。
繰り返しますが、ワタクシ的には今年No.1の一冊です。
興味のある方はどぞー、です。

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