まあ、『あまちゃん』一話たりとも見てないんですけどね。じぇじぇじぇ!(とりあえず使ってみた)
世間的には、大学生4年生の皆さんは卒論の追い込みの時期でしょうか?あるいはもう提出終わった感じでしょうか?
このブログでは何度か書いておりますが、大学というのは実はものすごく恵まれた場所だと思います。何が恵まれてるかって、手の届く範囲に知的生産性を高めるためのツールが満ちあふれているのでございますよ。
例えば図書館。文献検索システムを使いこなせれば、はい、「問題と目的」は書けちゃいます。ウソです。言い過ぎました。ただ、少なくとも研究をしようと思ったら、文献集めは必須です。最近はネット上での文献収集もかなり楽になりましたが、それでも図書館の使い勝手の良さにはかないません。
そして、心理学系で論文を書こうと思ったら、やっぱり統計は必須ですよね。事例研究であればまた別ですが、卒論レベルで事例研究が出来るなんてまずないでしょうし、多くは数量的な研究でしょう。
その際、必要になるのがSPSSに代表される統計パッケージです。
多くの大学では、そうした統計パッケージが研究室ごとに、あるいは学部ごと、学内全体で共有のシステムとなっており、無料で利用できるはずです。
それはやっぱり大学だからです。大学を離れちゃうと、そういうのを利用しようと思ったら非常に面倒くさいことになります。
実は、私自身はそれなりに恵まれた環境におりまして、今のところは統計パッケージも個人所有することなく使えてるんですが、いつこういった環境がなくなってしまうかはわかりません。
じゃあ、市井の心理学者(自称も含む)が数量的研究をしたいと思ったらどうするか?
そこでRが出てくるわけですよ。
Rとは無料で使える統計ソフトです。
他の統計ソフトと比較して、Rってどんなものなの?って辺りが下記リンク先を読むとわかりやすいです。
・1. 統計ソフトの比較 - 統計インフラのつくり方(統計ソフトRの使い方 名古屋市立大学 大学院医学研究科・医学部)
心理学の研究で使うためのRの入門書は色々と出ております。
代表的なのはこれでしょうか。
Rの操作手順と統計学の基礎が身に付く!
本書は、統計学の理論を簡潔に解説しながら、Rの手順・アウトプットの解釈を丁寧に行う。具体的には、統計に関する理論をコンパクトに解説→Rでの操作手順、アウトプットの解釈という流れで本を構成していく。章末に確認用の練習問題を用意した。★このような方におすすめ
文科系の学部学生
Rで統計を勉強したい人
Rに興味はあるが、「使ってみたいけど、プログラムはやったことないし難しそうだから」といって敬遠して実際には手を出していない人
Kindle版もあるみたいっすね。
あとはこの辺り?
フリーソフトRを用いて、心理学におけるデータの扱い方を習得していきます。感覚で選択したアンケート項目であってもその状況や条件によって結果は異なってくるものです。なぜそういったことが生じるのかという点を統計学として数字で表していこうとするのが心理学統計です。「大学生の不安度調査」や「携帯電話が自動車運転に及ぼす影響」など身近な例をふんだんに盛り込んでいるので、心理学でなぜ統計が必要になってくるのかいまいちぴんとこない人も興味をもって読み進めることができるでしょう。
本書の登場人物がぶつける疑問やつぶやきの多くは、心理学に興味がありながらも統計学がどうして必要なのかと疑問を抱いていた著者自身の体験が元になっています。統計学がネックになっている方は共感を抱きながら読み進めることができます。
◎フリーのRで、データ解析の初歩から論文・レポート作成までを解説
調査系データ解析を扱う文系の学生や研究者が、自分でちゃんと理解して、信頼できる分析結果を得られるように、また、そうした環境をフリーで構築できるように、ということなら、オープンソースのRを利用するのが、選択肢の一番手に挙がる。ただ、その操作は必ずしもとっつきやすいとはいえない。本書はその使い勝手でロングセラーとなった『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析』の解説内容や使用データに準じて、その主要な解析をRで行なう方法を初心者にもわかるよう、解説している。
…ってなわけで、ちょっと時間が出来たら(いつ出来るの?)Rは勉強してみたいなという今日この頃なのでした。
あ、卒論書いてるみなさん、がんばってくださいね。くれぐれもデータのバックアップはお忘れなく…。
※12月10日20:15追記
Twitterにてあーる (@Ryosan112)さんよりコメントいただきました。
@rotemeister 村井先生の「はじめてのRーごく初歩の操作から統計解析の導入まで」が最も初学者向けで分かりやすいです!
— あーる (@Ryosan112) 2013, 12月 9
こちらですね。
多機能でありながら無料で使える統計解析ソフト「R」。その利便性からもRによるデータ処理がますます広がっている。一方,統計学の入門的知識があっても,このソフトに敷居の高さを感じる人は少なくない。はじめてRに触れる初学者対象に,Rを使っての統計解析の最初の一歩を踏み出すための説明をコンパクトにまとめた。
最近出たばっかですね。情報提供ありがとうございます。参考にさせていただきます。
そしてついでにこちらも。
@rotemeister そういえば追加で、広大の清水先生が開発しているフリー統計プログラムHADがSPSS並に使えます。
— あーる (@Ryosan112) 2013, 12月 9
これまたよい情報をいただきました。
清水先生のTwitterはこちら。
ほう。Excelを使った統計ソフトなのですね。
余談ですが、Rを使いやすくするこんなツールもあるそうな。
ご参考になれば幸い。