「指示」と「指導」についてまとめてみようと思った
先頃提出された公認心理師法案に関連して「医師の指示」と「医師の指導」ってそれぞれ一体何なの?どういうことなの?ってな辺りについて改めてまとめてみようと思ったのです。
それでとりあえず検索してみたんですが…発見しました。
自分が9年前に書いた記事を!
・【いまさら】資格問題関連用語Part1【きけない】(05/04/26)
・【赤っ恥】資格問題関連用語Part2【青っ恥】(05/04/26)
そして一番目の記事に対する裕’s Object Relational Worldのyou999(Twitter ID:@you999)さんのレスポンスがこちら。
・指示と指導(裕’s Object Relational World)
いやー、我ながらわかりやすい。そりゃあ自分で書いてるんだから、わかりますわ。
そして、自分が9年前と同じような疑問を持っている=まるで成長していないことが明らかになってしまいました。
「指示」で起こりうる問題は?
ともあれ、よくわからない人は上のリンク先を読んでみてください。
さて、その上で改めて考えてみましょう。
「主治医がいる場合、医療以外でも医師の指示が必要」となった場合、どんな問題が起こりうるのか?を。
とりあえず、14/06/18のエントリ、提出された公認心理師法案の詳細が公開される─「医師の指示」条項に関連して考えたことでも書いたように、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が言うところの「臨床心理士を求めてくるクライエントが、そのことを主治医に内緒にしてほしいと言うことが多々あります」というのは問題外です。理由は当該過去ログに記載いたしましたので、そちらをお読み下さい。
少なくとも法律上の文言が「医師との連携」だろうと「医師の指導」だろうと「医師の指示」だろうと、主治医がある場合にはその主治医と信頼関係を構築することが出来なければ、心理職は何もできないと思うのですよね。
考えれば考えるほど「どんな問題が出て来るの?」と疑問に思わざるを得ないのです。
だれか偉い人教えてください!「医師の指示」になっているとどんな問題が出てくるんですか?
むしろ困るのは医師の方では?
ずっと思っているんです。あの法律の文言が「医師の指示」になっていることで業務に支障を来すのは、むしろ医師の方なのではないかと。
上記過去ログでyou999さんはこう書かれています。
また指示が責任関係であるということを考えると、
医療以外の領域の心理職も「医師の指示」に従わなければならない
というような状況はナンセンスです。もしそのような状況になったら医師は自分が直接関わらないところで行われる心理療法にまで責任を引き受けなければならず、もちろんそれは一銭のお金にもならないのですから。
ですよね〜。
特に開業されている精神科医の皆さんは、そんな一銭のお金にもならない(あるいはお金になったとしても微々たるものである)「指示」に時間をかけられるものなのでしょうか?
その辺に対する対策みたいなのはあるんでしょうか?
教えて!偉い人!
そんなわけで、9年前と変わらず他力本願なワタクシなのでございましたとさ。