心理・精神医学本

Bunmi O. Olatunji・Dean McKay 著 堀越 勝 監修 今田純雄・岩佐和典 監訳『嫌悪とその関連障害 理論・アセスメント・臨床的示唆』

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嫌悪とその関連障害

14/09/04のエントリ、日心は学会費未納で退会させられたはずなんだけど会員宛の北大路書房の展示書籍案内が送られてきた件で、北大路書房の展示書籍案内で気になった本をご紹介します!…と言ったまま、完全スルーになっていたわけなんですが、時間も出来たのでようやく触れられますよ、と。

私が一番気になった本…と言いますか、冒頭に掲載されていたのがこちらでございました。

日常場面で誰もが経験する「嫌悪」という情動。基本情動の一種と数えられ,強迫性障害や動物恐怖症等の精神疾患を理解する上で,欠かせない要素でもある。本書は,その基礎研究をはじめ,精神疾患との関係や,治療に関する研究を網羅した研究書として希有なものであり,この領域に特化したものとしては本邦初の書籍となる。

原著は2008年刊行のこちらですかね。

出版社の紹介ページでは目次が見られますよ。

嫌悪とその関連障害北大路書房

確かに「嫌悪」に特化した本というのは見たことなかったです。

訳本ではあるんですが、目次を見る限りかなり情報量は豊富な感じであり、つまり関連領域の参考文献は(恐らく原著刊行年の2008年まででしょうけれども)ほぼ網羅しているんじゃないかと思います。

この本、手にとって読んだわけではないので詳しいことは言えないというか、ちょっと気になるのは精神分析的、あるいは力動精神医学的な視点からの「嫌悪」については取り扱っているのか否かというところでして。

それこそフロイトの狼男の症例なんてのは、最初は動物恐怖症から始まっていたはず…ですよね?(間違っていたら訂正プリーズ)

精神分析における嫌悪と、認知科学的・神経科学的な嫌悪とが、どう折り合うのか…みたいなところは個人的に知りたいなあというところであります。

まずは読まないと話になりませんので、いつか手に入れたらレビューさせていただきたいと思います。

興味のある方は是非ともポチっとどぞー。

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