先日、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会から「公認心理師の成立と『臨床心理士』について」というお手紙が届いておりました。日づけは「平成27年11月19日」となっておりますが、私のところに届いたのは一昨日くらいだったと思います。
冒頭の画像がそのお手紙です。
私、ずーっと気になってて、このブログだったりTwitterだったりでも何回も言ってたと思うんですよ。「公認心理師成立後に現行の臨床心理士資格がどうなるの?」ってことを。
その度に決まって、反対派(今さら「慎重派」なんて欺瞞めいたことは言わないですよね?)の方々は「国家資格の法案が成立してしまったら、臨床心理士資格が存続できるはずがない」「だから公認心理師法案は成立させてはならない」的なことを言ってたと思うんですよね。その論拠を尋ねても「とにかく存続するはずがない」「そんなことは当たり前」の一点張りだったはずです(その時点で「ああ、この人達は話をするだけ時間の無駄だなあ」と思ったわけですが)。
で、冒頭に挙げたお手紙に同封されてたんです。「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会からの臨床心理士各位へのお知らせ」という名称で、協会専務理事 藤原 勝紀 氏名義のものが。
そこにこう書かれているのです。
さて、法案が成立した現況において、いろいろな情報が交錯し、なかには臨床心理士の存続や名称、養成大学院や資格制度にも不安・混乱・誤解を生じさせるような情報もあるやに側聞します。
と。
そうです。反対派の皆様がそうした情報を流してたとワタクシは記憶しております。ずいぶん多くの方が、そうした情報によって不安を煽られていたと思います。
…あれ?認定協会って、確かどちらかというと…というか明らかに反対派だったんじゃなかったでしたっけ?
なんだか見事な掌返しキター!という感じもしますが、ともあれ「「臨床心理士」を堅持します!」という言葉は力強いことこの上ないですね。
あ、ちょっと気になったんですけど、書かれてる内容を見てみると、どうやら認定協会的には臨床心理士の業務の一つであったはずの「臨床心理学的調査・研究」はなんだかガン無視のようですね。「科学者-実践者モデル(scientist-practitioner model)」は捨てちゃったという理解でよろしいのでしょうか?
その辺は悲しいというか残念極まりないところでございますが、とにかく認定協会様が「堅持します!」って言ってるんだから堅持するんですよね?
今後どうなるか、動向を見守りたいと思いますよ。