臨床心理学

Wikipediaの「臨床心理士」の項目を見てネット利用について考えてみる

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そういや今年も臨床心理士の資格試験、終わったんですよね(「いつの話だよ」って感じ?)。そんなこともあり、改めて読んでみたんですよ。
って前にもこの件についてちょっと取り上げたんですよね。
そういうことは「少なくない」ですか?(06/01/12)
上記過去ログ読んでいただければわかりますが、当時の記述はなんかひどかったですよ。それに較べれば、今はずいぶんとマシになりました。
マシにはなったのですが、若干気になるところもなくはないです。


ひとつはここ。
「臨床心理士資格試験の現状」の「2次試験」の項目。

臨床経験について、心理査定、スーパーヴィジョンの有無などを問われることが多いと言われている。
圧迫面接をとられることが多いようである。

「~問われることが多いと言われている」はまあオッケーです…いや、ホントはオッケーじゃないんだけど。問題はその次。
圧迫面接をとられることが多いようである
ソースは?
ホントに多い?そして仮にそういう報告をする人が多かったとして、それは検証可能なのでしょうか?
参考:Wikipedia:検証可能性Wikipediaヘルプ
もちろんこの記述が「否定的な内容だから」という理由でツッコんでいるわけではないですよ。
同じ理由で「概説」の中の

その中で臨床心理士は、現在最も知名度の高いものである。

大学院カリキュラムへの介入に関しては、指定大学院制度の導入に伴って臨床心理士が他分野の研究者の常勤ポストを相当数奪ったので、他分野における臨床心理士への心証は決して良いものではない。

って辺りもその出典が大変気になるのですよね。
参考:Wikipedia:出典を明記する
・・・「じゃあ、お前が編集しろよ」って意見があるのもわかります。Wikipedia:五本の柱にもあるように「誰でも編集可能である」というのはWikipediaの理念の中でも重要なものですから。
上記過去ログにあるような頃に較べれば、今は編集しやすくなったかもしれません。んでも、やっぱり躊躇してしまうのです。そういうための場じゃないところで議論になってしまうのは嫌だし、「ロテ職人が編集した」ってことが気に入らない人もいるかもしれません(ええ、自意識過剰は百も承知でございますよ)。
そんなこんななので、誰か編集してください(と、今回も他力本願100%)。
あ、ついでにもう一つ。できれば「業務内容」に関してはもう少し明確にしてもいいと思います。その辺は資格認定協会のページにも明記されているわけですから。
・・・・・・・・・・
そんな感じで、自分がそれなりに知っている項目だからこういうことも言えるのですが、これがもし全く知らないことだったとしたら。自分がもし「臨床心理士」について知りたいんだけど、よく知らないのでWikipediaで調べました…って人だったとしたら、鵜呑みにしてしまうかもしれません。
あ、でも「ソースは?」ってのはやっぱ気になるかな。
理念として「完璧な辞典ではない」ってのがあるので、その辺は気をつければいいわけなんですが、やっぱウェブ上の情報ってのはどっかで疑ってかからなきゃいけないところが未だにあるよなあと思うのですよね。
あの名言「嘘を嘘と~」ってのは全くもってその通りであるなあ、と。
なんかありきたりな結論で大変恐縮なのですが、とりあえず誰か「臨床心理士」の項目編集プリーズ。

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山本 まさき

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