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今後どうすればいいのかというヒントを得るために福島原子力発電所の事故に伴う放射線の影響に関してまとめてみよう

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現在、基本的に我が家ではアニメ等の子ども番組かバラエティ以外はテレビ視聴を禁止してます。その理由は現在のマスコミ、特にテレビでの報道が家族、特に妻を不安にさせる可能性が高いからです。

母親の不安は子どもに伝わり、それが家族内での無用なストレスを生むという状況はワタクシ的に大変嫌なので、そういった措置をとっているわけです。

基本的に情報はネットで、可能ならばラジオでというのが基本方針です…とは言っても、どんな番組をやっていても常に地震や原発関連の情報は流れつづけており、妻には伝わっちゃうわけなんですけどね。とりあえず子ども達がそこから情報を得ることがないってのが我が家的には大きな救いでもあったりします。

さて、昨日は東京都の浄水場で乳児の摂取基準値を超える放射性物質が検出されたとの報道がなされ、既に一部では飲料水の買い占めなども生じているようです。

東京都の浄水場で乳児の摂取基準値を超える放射性物質を検出ニュース2ちゃんねる

本当にそれが家族を守るために必要なのであれば、私だって買い占めもしますし、西日本への疎開だって考えますよ。ただ、曖昧な情報に振り回されて色んな意味での余計な混乱が生じるのは避けなければならない…というわけで、関連情報を色々と集めてみました。

元々は妻を安心させるための情報だったわけですが、なんかもったいないのでまとめて公開しちゃいますよ。

ちなみに以下のリンク先に関して、私が重要だと思った部分を引用させていただきますが、基本的にはリンク先で全文読んでいただきたいと思います。

その上で、買い占めが必要だと思った人はそうすればいいでしょうし(とても迷惑だけど)、疎開が必要だと思った人はそうすればいいでしょう(パニックにならないよう、できるだけ静かにやってください)。

とりあえず私は今のところはそれらの行動は必要ないと判断しましたけど。

以下、引用は基本的に「原文ママ」ですが、見やすいように改行は改変してあります。

水・牛乳・野菜などの安全性についてガジェット通信

福島で検出された牛乳の値は放射性ヨウ素の場合は約15,000ベクレル/kgで、暫定基準値300ベクレル/kgの50倍でした。仮に一生を75年とすると、この放射能レベルの牛乳を1.5年飲み続けると放射線被曝障害が出る可能性が有る・・・という計算になります。ですから、こういう放射能の強さが長く続くとすれば、食べることも出荷することも控えた方が良さそうです。

しかし、ほうれん草の場合と同じように、ヨウ素は速やかに放射性を失いますので、こういう放射能レベルが長く続くとは考えられません。

やはり、気になるのはセシウムの方です。福島県で検出された牛乳のセシウムの放射能レベルは18.4ベクレル/kgで、暫定基準値200ベクレル/kgの10分の1以下ですから、問題は無さそうです。

今現在は、放射性物質が原発から強く放出され続けている状態です。原発から近い所で、あるいはやや離れた風下で、この程度の放射能レベルが検出されるのは想定の範囲内です。脅えるような数字ではありません。茨城県の人や栃木県の人が慌てて退去するような数字ではないと思います。

言わずもがなのことですが、退去する人には夫々の事情が有って、心は残して体だけを一時的に移したのでしょうから、退去した人とも心を一つにして立ち向かいたいものです。

原発事故はやがて収束し(つまり原発からの放射性物質の飛散が止まり)、放射能汚染がほぼ安定し、そして徐々に拡大します。ほぼ安定した時点(1カ月後くらい)での放射能汚染レベルの分布が正確に測定されて発表されますから、その数字に基づいて方針を定めればいいと思います。

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今の放射線は本当に危険レベルか、ズバリ解説しよう日経ビジネスオンライン

―― 農作物などから「暫定規制値」を超える放射性物質が検出されています。食べても大丈夫なのでしょうか。

山下俊一教授 「暫定規制値」というのは、一生食べ続けても何の影響も出ない数値です。未然防止の観点で作ったもので、安全サイドに立った数値なのです。ですから、今のレベルなら暫定規制値を超えた食品を、飲んだり食べたりしていても、健康に影響を及ぼすことはありません。

ただ、どれだけ食べ続けても安全なのかは、暫定規制値と比べても判断できません。(綿密なリスク評価に基づいて決めてある)カドミウムなどの含有基準値と、放射線の暫定規制値の決め方は違うのです。

絶対に安全な暫定規制値は超えている。だが、健康に影響があるのかどうか判断がつかない。だから余計に不安がかき立てられている。今後、どれだけ食べても安全なのかという、規制値を作ることになるでしょう。

―― 体重の軽い子供は放射性物質の影響を受けやすいと聞きます。母乳をあげても大丈夫ですか。

山下 お母さんが取り込んだ放射性物質は、母乳にも濃縮されます。お母さんが被曝した可能性がある場合には、授乳は避けるのが基本です。また、妊婦が被曝した場合も、多少は胎児に移行します。

甲状腺がんの発症を抑えるには、安定ヨウ素剤が有効です。被ばくの恐れがある場合には、影響を受けやすい妊婦や小さな子供に優先的に安定ヨウ素剤を飲ませます。

ちなみに、「年間の被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると健康被害が懸念される」という基準は、影響を受けやすい1歳児を対象に算出したものです。

山下 医療関係者としては、福島の人々に、正しい放射線の知識を持ってもらいたい。そのために、福島県で放射線についてのリスクコミュニケーションを始めました。

意識しているのは、悲観的に伝えすぎないこと。「病気になるリスクはゼロではないかもしれないが小さい」と、地元のラジオやテレビなどを通じて説明しています。正しい判断を下せるようになるためにも、放射線恐怖症にならないでもらいたい。

また、医療関係者とも対話をしています。医療関係者の方が、放射線への知識があるだけに恐怖心が強いのです。

今回の問題で、メディアの責任は重大です。政府や関係機関が正しい情報を出し、それをメディアが正しく市民に伝えなければなりません。その上で、市民は正しい行動をする。今、この3つがすべて欠けています。パニック状態にあると言ってもよいでしょう。

それなのに、放射線の危険性を煽る報道が続いている。特に、海外メディアはセンセーショナルな表現をしています。

―― 水や海に溶けているという話が出ましたが、魚などの海産物を食べるのは危険なのではないですか。

ゲール 水はもともと、放射性物質を希釈するのにもっとも便利で有効的なものです。だからこそ、原子炉の燃料も水に浸っているわけです。

加えて海にはもともとヨウ素が含まれている。放射性ヨウ素が流れたからと言って、特定の魚に放射性物質が集中するのには、相当期間、大量のヨウ素が流れなければ起こりません。

放射性物質には半減期もあります。ヨウ素131の場合は8日で半減する。ヨウ素131が検出された水道水をコップに入れておけば、1カ月後にはほとんど問題なく飲めるということです。

チェルノブイリのときには放射性物質そのものが広範囲に飛散しました。放射性物質が雲で運ばれ、雨となって落ち、コケや草などに付着しました。それをトナカイや牛が食べ、肉やミルクの放射能レベルが上がる生物濃縮が起きました。今回の事件では、現状では放射性物質そのものが飛び散るという問題は考えにくい。風評で日本の魚を食べなくなるのはおかしいです。

ほうれん草やミルクも同じです。ほうれん草ならば冷凍して何十日か置いておけばいいでしょう。ミルクも捨てずにチーズにさせて長期間熟成させたり、粉ミルクにするなど、時間をおけば問題なく食べることができます。

今回も全く放射線が飛んできていない地域もあるはずで、慌ててすべて捨てる必要は本来はありません。

―― 東京都の水道水に暫定規制値を上回るヨウ素が検出されました。飲んでも大丈夫でしょうか。

ゲール 暫定規制値というのは、影響を受けやすい子供が、大量に摂取したときのことを想定して考えられた基準なので、とても保守的な基準です。

イメージとしては100万分の1の危険を防ぐような発想です。なので今の値であれば大半の大人は問題ありません。

避難対象地域の人などは、安定化のためのヨウ素剤を飲むという手段もありますが、ヨウ素そのものにも毒素がある。子供には大きな副作用を引き起こしかねません。

こうした対処法は絶えずバランスを見ながらです。なので一般の人たちに判断するのは難しい。医師など専門家の判断に必ず従ってください。

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「究極の最悪の事態」高松聡のブログ

1、 3号機、4号機の冷却作業断念による使用済燃料の大規模溶融が起こらない限り東京に大きな影響が出る「究極の最悪の事態」は起こらない。

2、 自分の居住地の放射線の値が100マイクロシーベルトを超えそうかどうかを毎日確認する。通常時の何倍とか前日の何倍という報道で無用に不安がらない。

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適切に怖がりつつ安心して食べるために~自分で計算しよう!松永和紀blog

これは是非全文読んでいただきたい。

重要なことは、水道水や農作物に放射性物質があるかないか、ということではなくて、「どのくらいの量を摂取したか」という「量」です。

量が少なければ、人の体自身が戦ってくれて、勝利してくれます。心配するまえに、「私は今日、どれくらいの量を食べたかな?」と考えて計算をしてみてください。そうすれば、体の中に取り込んでしまった量は、多くの科学者が「体に影響が出ない」と考えている50mSvにほど遠いことが、自分自身で実感できるはずです。

子どもについては、もっと厳しめに判断した方がよいとされています。ただ、子どもは食べる量も少なく、ホウレンソウを200g食べる、というようなことはありません。

乳児を粉ミルクで育てている場合は、水道水を1日に500~1000mlくらいは飲ませます。摂取量が多いこともあって、国は非常に用心したスタンスで、水道水の放射性ヨウ素が100Bq/kgを超える場合には、乳児には与えないように通知を出しています。

ただし、乳児でも自然界から浴びている放射線量は世界の平均で年間2.4mSvです。先ほど計算した210Bq/lの水道水を1l飲んだ時の放射線量は、0.00462mSvで、2.4mSvに比べると非常に小さな値であることを知っていただきたいのです。

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その他、細かい疑問に関してはこちらを参考に…

福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口 (Q&A)京都大学原子炉実験所 粒子線生物学研究室

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まだちゃんと読んでないんですが、こちらも。

Togetter - 「風評被害を防ごう。東大病院放射線治療チームのツイートまとめ」

東大病院放射線治療チーム (team_nakagawa) on Twitter

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いかがでしょうか?

これらを読んでもまだ不安は人は恐らくたくさんいるでしょうし、そうした不安はちょっとやそっとで解消できるものではないと思います。

もちろん、ネット上にある情報は上記のようなものばかりではありません。ネガティブな情報は探そうと思えばいくらでも探せるはずです。ただ、上記リンク先に関してもポジティブな情報のみ書かれているわけではないことは、ちゃんと読んでいただければわかると思います。

上記の情報は、あくまでも私個人が「バランスがとれている」と判断したものです。これを読んで実際にどうするか判断するのは読者の皆様自身です。とりあえず何かの参考になれば幸いですし、それで皆様の中での不安が少しでも軽減されるのであればうれしく存じます。

あとは自分のいる地域に関して放射能濃度でもモニタリングしておきましょうか。

全国の放射能濃度一覧

全国の水道の放射能濃度一覧

全国の雨の放射能濃度一覧

全国の雨の放射能濃度一覧

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