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理想的な心理系ネットコミュニティのあり方

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昨日のエントリ、ネット上で「カウンセリングの受け方」に関してクライエント側の人から質問されたときに関連して、ネット上での心理系コミュニティのあり方について考えたことなど。
結局のところは管理者次第だと思うですよ。管理者がどのようなルールを作り、どのように管理するかということで。で、ロテ職人的な理想の管理者のあり方というのは、「心理療法・カウンセリングの場ではない」ということを明確にするのは当然で、あとは削除規定(どのような書き込みが削除対象になるのか)をはっきりと定めておくことはもちろん必要でしょう。
で、もう一つ大事なこと。
議会制民主主義における国王のあり方を指した言葉に「(王は)君臨すれども統治せず」というのがあります。これに倣って言えば、わたくし的には心理系(だけじゃなく掲示板などのネット上の)コミュニティの管理者というのは「(管理者は)管理すれども書き込みせず」が理想なのではないかと思っております。


匿名のネットコミュニティの利点の一つとして、年齢だったり社会的立場だったりにとらわれず、議論においては純粋にその内容が発言の価値を決める(可能性がある)ということが挙げられます。「私は某大学で教授をしておりますが…」と言ったところで、発言内容がおかしかったり論理性に欠けていたりすれば素人からでも批判を受けることは十分に考えられるわけです。同様に、初学者だったりあるいは専門分野が違う人の発言であっても、内容的に妥当であれば受け入れられるわけです。
で、議論というか論戦になった場合には、対等の立場で発言できていることが重要だと思うのですが、もし管理者が発言したとしたらその時点で対等じゃないですよね、。少なくとも私はそう思います。だって、その気になれば管理者は簡単に発言をなかったことにできるわけですから(この辺は掲示板等のシステムにもよるかもしれませんが)。
そう考えると、06/06/17のエントリ、『臨床心理士になりたい人のためのサイト』休止で、休止についてお伝えした『臨床心理士になりたい人のためのサイト』の管理者様は非常にバランスのとれた方々だったのではないかと思います。彼らの専門が隣接領域であったこともあるかとは思いますが、基本的に管理者は交通整理に徹し基本的に議論の中でご自身の意見は述べられることはなかったはずです。
てか、私には無理!って思ってしまいますですよ。だってどうしても口出ししたくなっちゃいますから。なので、私は掲示板などの管理はしないと思います。もし将来的にそういうことをするようになったとしたら、そのときは交通整理に徹することができればいいなぁ…と思っております。
んなこと言って、自分のブログのコメント欄には書き込みしてんじゃん」とか言われそうですが、ブログは本文が存在することが前提であり掲示板とはまた性質が違うと思います。つーか、だから私は掲示板ではなくブログを運営しているのだと思います。
みなさんはどのように思われますでしょうか。引き続きご意見いただけたらと思いますよ。

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