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2013年第2四半期売れ筋ランキング

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実に半月ぶりの更新となりますが、皆様いかがおすごしでしょうか?

更新しなかった(できなかった)理由は色々ありますが…その辺りはまた後日書くかもしれません。

そして私としたことが、恒例のこのランキングをすっかり忘れておりましたよ。もう7月も終わろうとしているというのに。

そんなこんなで今回も「当ブログ経由で今年4月〜6月にAmazonさん
で売れた本」のランキング、行ってみましょうか。

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実は同数5位というか、3位が多数あったので、こちらは簡単にご紹介。

第3位

チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。
心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。

関連エントリ:
津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)

本書は失語症など高次脳機能障害の専門家である著者が、心原性脳梗塞で倒れてから回復に向かうまでの自らの体験を、主治医、門下のスタッフらの協力のもと纏めたものである。発症当時から急性期病院での治療・経過、退院後の生活などが時系列でまとめられている。専門家ならではの、その知識に裏打ちされた“当事者体験”による科学的な分析を交えた筆致が注目される一冊。

関連エントリ:
【似たような本は】関啓子著『「話せない」と言えるまで: 言語聴覚士を襲った高次脳機能障害』【ないですよ】(13/03/18)

よい心理アセスメントレポートは,検査によって得られた結果,背景情報,行動観察などの情報をもとに子どもの状態を説明し,今後の指針を分かりやすく示すものでなくてはならない。本書は,心理アセスメントレポートの書き方を簡潔で分かりやすく説明する。心理アセスメントレポートを書く初心者,臨床心理学を学ぶ学生や大学院生,そして,アセスメントレポートを読んで理解する必要のある専門家向けの入門書である。

関連エントリ:
この本どうすか?『エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方』(08/12/15)
【感想…というか】『エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方』その3【ツッコミ?】(09/03/16)

臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。

関連エントリ:
【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)

本書は、前書『面接法』入門編に続く、心の臨床の中級者向けに纏められたものである。臨床の諸現象をみて、どのように歩むか、その方法論、臨床の「いかに」を考える好著。 本書のキーワードは、方法論的意識、懐疑と信頼、優れた臨床家、臨床言語、臨床のパースペクティブ。 本書によって、あなたが一つの非連続的な飛躍を体験し、臨床家として次のステージに進む一助になれば、著者として、これ以上、嬉しいことはない。

関連エントリ:
熊倉伸宏著『面接法2』キター(12/03/14)

ガッチガチの定番書ばかりの中、ひときわ目立つのはやっぱり『「話せない」と言えるまで〜』でしょうか。高次脳機能障害関連の領域で働く人もそんなに多くないかもしれませんが、単純に読み物としても興味深いので気になる方は是非とも。

あと、書籍ではないけれどもやはり同数でランクインしていたのはこちら。

机に立たせることができるタイプです。大画面とモード表示で見やすく、わかりやすい多機能モデルです。

私も仕事でこれと同じモデルを10年近く使っております。「多機能モデル」とかいいつつ、そんなに多機能ではないです。ただ「立たせることができる」&「消音」という条件は結構でかいと思うのです。

年度初めには恐らく新しく大学院に入られた方や、あるいは就職された方の需要がちょこちょことありまして、ご紹介したのはかなり前なんですが、結構売れるんですよね。

そんなわけで、いいストップウォッチを探している方は使ってみてはいかがでしょ?

関連エントリ:
当ブログ経由の隠れたヒット商品(07/05/14)
音の出ないストップウォッチ再掲(06/03/17)

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2位は2点あります。まずはこちらから。

第2位

現在、病院・クリニックで使われている向精神薬をそれぞれ見開きページでわかりやすく解説。薬理説明や用量例ほか、処方・服用のポイントなど、専門家だけではなく、患者さんやその家族にもとても役立つ情報を幅広く掲載しています。最新版では、各薬剤の「実際に処方したときのエピソード」を大幅に改訂し、経験豊富な医師の最近の処方傾向がさらにつかみやすい内容に。精神科の薬物療法に関心のあるコメディカルの方にも最適の書。巻末に「薬物代謝酵素を介する主な向精神薬どうしの薬物相互作用」一覧のしおり付き!

定番のこちらが第2位の一角にランクインです。

持ってない人は買いましょう…ただ、そろそろ新しい版は出ないんでしょうかね?内容の性質上、数年でのアップデートは必須なわけなんですが…。ともあれ「古い版なら持ってるけど…」ってな人も、出来るだけ最新情報は把握しておきたいところでございます。

関連エントリ:
『こころの治療薬ハンドブック 第8版』が出ますよ(12/04/26)

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そして同数2位がこちら。

第2位

スクールカウンセラーや養護教諭,教育相談の担当者など学校関係者のための臨床雑誌。今回の特集は,いじめや体罰など,学校の暴力について,その概観から対応法・予防法までを詳説する。

いつもお世話になっております、遠見書房さんのこちらの雑誌が2位にランクインです。

やっぱり学校臨床に関わっている人にとっては、「いじめ」「体罰」を含む暴力の問題というのは必須のトピックなわけで、その関心の高さがランキングにも現れたのではないかと思います。

SCをされている方なんかは既刊も含めて是非どうぞ。

関連エントリ:
『子どもの心と学校臨床 第8号 特集:子どもと思春期の暴力:その現実と対応』が出てる(13/04/11)

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第1位

『根拠ある記録』を素早くつけてスッキリ明日を迎えましょう

電子カルテの導入や説明責任、個人情報の開示請求など、近年相談援助職の記録には高い客観性と専門性が求められている。本書では、記録に必要とされる要素や用いるべき語句、実際の記録の添削例などを収載し、限られた時間で的確な記録を残す具体的なノウハウを提示する。

仏恥義理…いや、ぶっちぎりのトップでした。やっぱり皆さん、記録の書き方には色々と悩んでおられるのだなあと思った次第であります。

上手な記録の書き方がわからん人、あるいは記録の書き方について教える機会のある人なんかは是非ともポチっとどうぞ。

関連エントリ:
【必要な人は】『相談援助職の記録の書き方―短時間で適切な内容を表現するテクニック』【多いのでは?】(2012/10/23)

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いかがでしたか?皆さんが購入された本、あるいは皆さんが持ってらっしゃる本はランクインしてましたか?

Amazonさんがアレしてアレになってからは、今ひとつ更新する気も失せている今日この頃なのですが、今後も皆様が書籍を購入される際のご参考になるような情報をご提供できるよう、細々とやっていけたらなと思っている次第であります。

そして、相変わらず皆様からの「お薦め書籍情報」もお待ちしております。もちろん、著者の方、あるいは出版社の方からのご献本も随時受付しております。今なら、直近にご恵送いただいた本につきましては常にブログトップに表示させていただいております。宣伝効果は微々たるものかもしれませんが、ご興味ある方は是非どーぞ(逆宣伝になる可能性?ないとは思いたいところですが…)。

お問い合わせはこちら→メールフォーム

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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