先日のエントリ、渡邉修解説・監修/福元のぼる・福元はな著『マンガ家が描いた失語症体験記―高次脳機能障害の世界』もそうですが、最近、神経科学とか神経心理学がらみの本がちょっと気になります。
…と、ここで敢えて「脳科学」という言葉は使いませんでしたが、なんか「脳科学」はちょっとNGワード気味。いっきに胡散臭くなる感じで。
それはともかく、またその手の本で気になったのがありましたです。
こちら。
芸術的才能と脳の不思議神経心理学からの考察
医学書院 2010-05 |
Amazonさんには表紙画像アップされておりませんが、出版社のサイトにはありました。
脳が芸術に与える影響とは? この昨今のトピックに、1981年ノーベル生理学・医学賞受賞者D. W. Zaidelが切り込んだ意欲作の翻訳版。誰もが知る世界的に高名な画家、音楽家の損傷した脳を分析し、あふれ出る芸術的創造性・才能の源を、神経科学と脳科学の視点からひもとく。私たちが慣れ親しんだ作品誕生の背景に、実は脳の異常が存在していたという新たな衝撃。
病跡学とかでは相当言及されているところでありますが、そちらの背景は精神病理学、こちらは「神経科学と脳科学の視点からひもとく」(あ、NGワードが)ってところが新しいようです。
ワタクシ的にはそれは「芸術的才能」とはまた別の話ではありますが、音楽療法とか絵画療法とかの神経科学的考察ってのが気になる今日この頃なのです。
若干気になるのは医学書院さんの本らしくお値段が若干高いところなんですが、この辺興味がある方ならどうぞって感じで。