先日、Twitterで拡散したのですが…
“発達障害の特徴などによりコミュニケーションに苦手意識がある人々を対象”“友だちとうまく会話をする方法を学ぶことを目的とした”ゲームとのこと。チェックしておく / “発達障害者を支援する『こみゅけん!』はツンデレの妹キャラが会話の…” http://t.co/oB09hqGL6o
— ロテ職人 (@rotemeister) 2014, 11月 10
こんなニュースがありました。
・発達障害者を支援する『こみゅけん!』はツンデレの妹キャラが会話のコツをアドバイスしてくれる会話練習ゲーム(ファミ通.com)
ちょこっと引用。
2014年10月26日、東京大学 本郷キャンパスで開催されたシンポジウムで、専門学校HAL東京の学生チームと東京大学が協力して制作した会話練習ゲーム『こみゅけん! いまさら聞けない友達の作り方』が紹介された。
『こみゅけん!』は、発達障害の特徴などによりコミュニケーションに苦手意識がある人々を対象としており、友だちとうまく会話をする方法を学ぶことを目的とした、ブラウザ上でプレイできる会話練習ゲーム。本作の主人公は、友だちを作ろうとしているが、どう話しかればいいかがわからない高校2年生の男の子。彼が友だちを作るため、4つの選択肢からよりよい内容の会話を選ぶというのが基本のゲーム内容だ。
このゲームの大きな特徴となっているのが、性格がツンデレな妹“つむぎ”ちゃんから、よりよいコミュニケーションのアドバイスがもらえるということだ。つむぎちゃんにはちょっと怒られることもあるが、基本的には“デレ”成分が多めに含まれているので、失敗してもそれほど落ち込まずにつぎのステップに行けそうだ。さらに、本作には選択肢に制限時間が設けられている。これは現実の世界でも、会話ではある程度のテンポが必要なことを反映したものだそうだ。
詳しくは上記リンク先のニュースを見ていただければと思います。
で、こちらが『こみゅけん!』のサイトです。
はい。まだ準備中です。
HAL東京のサイトでもレポートが上がってますね。
・HAL東京と東京大学の共同研究が東京大学で開かれた公開シンポジウムで発表されました!|専門学校 HAL東京
さて…
この『こみゅけん!』、基本的にはゲームというシステムを介した発達障害の方向けのSSTなのだと思います。
で、このゲームから得られる結果、獲得されたスキルというのは、実生活にどれくらい般化するのかというところが問題なのじゃないかと思うのです。
当たり前の話ですが、現実世界での会話には選択肢は出てきません。このゲームによって、会話内容についての複数の選択肢から最適解を選ぶ能力は磨かれるかもしれませんが、選択肢の出ない現実場面で、ある程度妥当な反応を自ら導き出すことが出来るようになるのか…どうなんでしょ?
さらに、“デレ”成分が多めに含まれているいわばマイルドツンデレな妹キャラ…なんて都合の良い人は、やっぱり現実世界にはそうそういないわけです。
とりあえずその辺りの疑問点も考慮に入れた上で、このゲームの効果は検証されていくでしょうから、その結果については注目したいと思います。
公開予定は12月とのことなので、PCの前で正座して待ってましょう。