昨日のエントリに続き、こちらもこれで完結(の予定)。
過去ログはこちら。
・【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本1(09/09/23)
・【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本2(09/09/24)
・【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本3(09/09/25)
・【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本4(09/09/27)
・【日心臨09参加記録】買いたい本・気になった本5(09/10/06)
あんまり長くならないようサックリいきたいと思います。
ではチェケラ。
星和書店
支持的精神療法入門 山藤 奈穂子 星和書店 2009-09-18 |
支持的精神療法とは、症状を改善し、自尊感情、自我機能、適応能力を維持し、再びそれらの能力を獲得し、その能力を高めるために、直接的な手法を使う力動的な治療法である。こうした目的を達成するために、実際のあるいは転移上の対人関係のありようをアセスメントし、過去と現在の感情あるいは行動パターンを検討することも治療の中に含まれる。
支持的精神療法は、精神力動的精神療法の臨床の中で発展してきたもので、その目的は、防衛機能をサポートし、不安を緩和し、患者の適応スキルを高めることである。
基本的に書かれているのは「力動的心理療法」そのものについてなんじゃないかと思うわけなのですが、そういう意味では結構幅広い内容が網羅されている気がします。特に初学者にお勧めかと。
…で、ふと思ったんですが、何でこの手の専門書の翻訳に「職業翻訳家」を使うのかなあ…と苦言を呈したりしなかったり。
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遠見書房
深奥なる心理臨床のために―事例検討とスーパーヴィジョン
遠見書房 2009-09-20 |
数多くの事例検討に相対してきた著者の,そのセラピーの先を見据えたコメントを集成した第一部と,実際の著者によるスーパーヴィジョンの逐語録である第二部からなる書である。事例検討コメントには,事例提出者がまとめたケース短報も付され,セラピーのプロセスやケースの見立てなどについて,初学者にもわかりやすい内容になっている。至高の臨床家の現実感覚溢れる臨床世界が俯瞰できることだろう。事例提供者(敬称略):村瀬嘉代子,皆藤章,保坂亨,棚瀬一代,待鳥浩司,岸本寛史ほか。
「お世話になっております」な遠見書房さんの会心の(?)一冊。事例提供者の顔ぶれが凄すぎ。ちなみに「大きな訂正箇所を発見いたしました」だそうですので、購入された方は下のリンクからどぞー。
大変申し訳ありません(遠見書房 発行人ブログ「チラ裏」)
誤植・訂正一覧(遠見書房のホームページ)
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西村書店
シムズ記述精神病理学 Andrew C.P. Sims 西村書店 2009-05 |
患者が語る異常な体験と治療者による客観的観察を記述・分類する「記述精神病理学」。臨床精神医学の基盤でもある本スキルの全領域をカバーした世界的名著。待望の翻訳版!
精神病理学初心者のワタクシでも理解しやすい形で知識が網羅された一冊。好きな人はどぞー。
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…他にも気になる出版社・本はたくさんあったのですが、個人的にはこの辺までで限界でした。というわけで、このシリーズはこれにておしまい。
今後も面白げな本を探していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしますです。
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