ネタがないので、以前とった写真がらみの記事でも書いてみようかなーと思って探していたら見つかったのがこちらの写真。
関西風のすき焼きです。
これ撮ったのが、今年の3月11日。つまりあの震災当日でした。
当ブログでも触れていますが、当日は、集団精神療法学会のプレコングレスに参加していて京都におりましたです。
で、体験グループの最中に長い気持ちの悪い揺れを感じて、その後の休憩時間にネットに繋いでみたらあんな状況になっておりました。
この日、本当は一緒に参加していた同僚医師と一緒に飲む約束をしていたのですが、さすがに飲むような気分にもなれず。しかし、翌日の学会に参加するにしても、あるいは帰宅の途につくにしても、エネルギー補給は必要であろう、と。そしてせっかく京都まで来たのだから、せめて美味しいものでも食べよう…ってなわけで、ワタクシが個人的に前々から食べたかった関西風すき焼きを食べられるお店にしたのでした。
こちら。
麒麟亭 - 京都/すき焼き [食べログ]
レトロな感じの店内で、落ち着いた照明。いい雰囲気ではありましたが、さすがになんというか微妙な雰囲気の食事でした。
いや、かなり美味しかったです。基本、砂糖と醤油のみで味付けするので、濃すぎるんじゃないかと思ったら、これがなかなか絶妙な味でした。うん。美味しかったです。ホント。
ただ、さすがにあの当日ですから、テンションは上がらないですよね。私も同僚も家族を残してきてますし、ましてその同僚なんかは新婚さんだったりしましたから。いくら関東在住とは言え、なかなか携帯も繋がりにくい中で落ち着いて食事しろって方が無理です。
ラストオーダーが近かったので、客は我々だけ。そんなこともあり、店主のおじさんと奥さんによるほぼマンツーマンの接客もありがたかったです。聞くところによると、近年では関西風すき焼きを上手に作ることのできる人は少なくなってきていて、家庭ではあまり食べられないのだそうな。そんな話を聞けたのもうれしかったです。
でもやっぱテンションは上がりません。
結局、私は1日は学会に参加し、2日目の早朝に出発。同僚は1日目も参加せずそのまま帰路につきました。
今度京都に行くときは、あの時のリベンジを果たしたいなと思う次第でありますよ。今度はゆっくりお酒を飲む!できれば同じ店で洋食メニューも食べる!…なんてことを誓うワタクシなのでございました。