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医者相手にロールシャッハをやってみる

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 ここ最近、医師の研修制度が大きく変化し、現在「スーパーローテート」という制度が始まっています。この制度の元では(研修する機関によって色々差はあるようですが)医学部を卒業して医師国家資格を取得した新米の医師は、将来自分がなりたいと希望する診療科以外でも、全ての科で研修を受けることになります。つまり将来精神科医になりたいと思っている人でも、内科や外科などでの研修を受けるわけです。


 門外漢の私が言うのも何なんですが、この制度自体はどうかと思います。確かに他科の診療内容に詳しくなれば、そりゃあコンサルトとかはしやすくなるわけなんですが、でも3~4ヶ月だったり、短いところでは1ヶ月の研修で一体何ができるんですかね?てか、ぶっちゃけ何もできないですわな。現代の医療においては各科での専門性が高まってきており、「ジェネラリスト」を育てるよりも「スペシャリスト」を育てる方が大事だと思うんですが…
 …って話したいのはそういうことではありませんでした。
 昨日は病棟・外来ともに結構予約が入っていて忙しかったんです。心理面接は1回/週とか1回/2週とかでやってるので予定は立てやすいんですが、心理検査の予約は患者さんの都合もありますので空いてる時間にどんどん入ってきます。で、昨日は通常業務終了後、うちの科にスーパーローテートで来てる研修医のロールシャッハをとりました。
 これまでも医師や看護師の希望でロールシャッハをとったことは何度かありました。やっぱり「患者さんがどんなことをやっているのか」知ってもらうというのはこちらも仕事をしやすくなりますから。で、昨日検査をした人は将来精神科希望じゃないんですが、でも精神科だったり臨床心理士だったりに対してはちっとでも理解していって欲しいなと思い、本人の希望もあってやってみたわけです。
 その内容がどんなだったか詳細はここでは言えませんが、ざっくり言ってしまえば「割とまともな人」でした。てか、やっぱり精神科医やってる人とか精神科医志望の人って変…というかどこか変わってますよね?まあ、臨床心理士志望の学生も変なヤツが多いですけど。
 俺は何が書きたかったんだっけ…あ、そうだ。とりあえず、そうやって医師に対して「心理士って何?」とか「心理検査ってどんなの?」とか「心理面接ってどうなのよ?」的な部分での教育?をしていくのも、病院勤務の臨床心理士の仕事なのではないのかなと思った次第でありました。(オチはとくにありません)

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